今夜から本格的に議論開始となるが | がいちのぶろぐ

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環境問題と経営の接点、中小企業の戦略やマーケティング活動,
観光・伝統産業関連などについて、「がいち」が考えたこと、思ったことを書きとめてゆきます。

今夜は同志社大学院のオープン講座「ソーシャルイノベーション研究プロジェクト」の授業がある。

 

先週はチーム分けのためのプレゼンテーションがあり、春学期に「半径3キロの旅」というテーマを掲げたチームの、中心となっていた人も参加し、テーマのプレゼンを行った。

 

 

 

私も再びそのチームに参加して、さらに春学期のテーマの深掘りを行いたいと思っている。ただ春学期は、芯となるコンセプトが定まらず揺らいだために議論が難航した。

 

だから今学期は、そのあたりのコンセプトをきっちりと定めることから、もう一度考えを始めないといけないだろう。そうしないとまた、焦点が定まらないままになってしまう。

 

 

 

理念としては「マイクロ・ツーリズムによって、苦境にあえぐ飲食店や店舗をサポートしたい」ということなのだが、それを具体的なビジョンや戦略に落とし込むところで、上手く焦点を定められなかったという反省点がある。

 

しかも現状では、政府の掲げる「Go Toキャンペーン」によって、宿泊関連などにはかなり客足が戻り始めている。飲食店や商店街なども「Go Toキャンペーン」がスタートしている。

 

そんな中で、あえて今から「近場の観光」という視点をどのように展開すればいいのかという、春学期とはまた異なったスタートラインになっている。

 

 

 

だからどのような議論を展開すれば、これからの状況と合って来るのかという、一番大切なポイントを、これから23回の議論で明確にしていかないといけないだろう。

 

それにしても、ホイジンガが「人類とはホモ・ルーデンス(遊ぶ存在)である」と言ったように、人類は〝遊ぶ〟という本能的な衝動を持っている。

 

すなわち、人類は他者から命令されることなく、また利益を求めることもなく、「遊び」という〝自由な行為〟を行う存在だということだ。

 

さらにこれに触発されてロジェ・カイヨワは、「遊びと人間」を著し、「遊び」を「競争・偶然(賭博性向)・ミミクリ―(模倣・演劇・RPGなど)・イリンクス(目まい)」と分類した。

 

つまり「観光」という行為は、誰に命令されることもなく、自発的にイリンクス(目まい)を求める行為だろうと思う。

 

こうした人類の本性があるからこそ、宿泊関連のようにすでに「Go Toキャンペーン」の効果が現れ始めている業種もある。人は本能的に「遊び」を求めて外出するのだ。

 

こうしたことを前提として、では「近場の旅」としてどんなコトを提供できるのかといった点や、どんな戦略に基づいた方法を組み上げるのか、を考えて行くことになる。

 

 

 

さても難題とチャレンジすることになる。私たちが思いつくような仕組みや仕掛けは、その大半が既存の事業として取り組まれている。それらと、どんな差異を生み出すことができるのか。

 

私が考えているのは、「新しいヒト・コト・モノと出会う」というコンセプトなのだが、ではそれを実体として具体化するとすれば、どんな形になるのだろう。

 

これから新しいチームで議論する中で、何かを生み出せるように考えたいと思う。