「やさしい日本語」を必要とする人のために | がいちのぶろぐ

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環境問題と経営の接点、中小企業の戦略やマーケティング活動,
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台風14号は東の海上を、伊豆諸島の方へそれて行ってくれた。伊豆諸島の皆さんはそれこそ大変だろうと思うけれど、おかげでこちらは午前中にどうにか雨が上がった。

 

それにしても、昨日は「寒い」というくらいの気温だった。とても10月上旬の恰好とは思えないほど、服を重ね着する状態だったが、今日は10月らしい気温になっている。

 

私はこの間の急な温度変化にさすがに身体が着いて行けず、少し風邪気味なのか体がだるく感じられる。こんな日は、何も考えることができない。

 

ところで、昨日の午後は私が関わっている、「定住外国人支援」の一環としての「やさしい日本語」の普及を図るNPO団体が、オンラインでミーティングを行った。

 

この間ずっとオンラインミーティングで済ませているので、出掛けなくて済む分だけ活動自体は効率的になっていると思う。

 

 

(京都府庁旧・本館/重要文化財に指定されている)

 

もっとも10日後には、京都府庁の府民力推進室まで〝とある相談〟のために出掛けることになった。さすがに、こうした場合にはオンラインと言うわけにはいかない。

 

一昨日の夜、同志社大学院のオープン講座「ソーシャルイノベーション研究プロジェクト」で、京都府の府民力推進室の方が支援施策を話された。それを、私が聴講したことから始まった。

 

 

 

京都府が府民の様々な活動に対して、「地域交響プロジェクト」という名前で支援を行っている。今年度はその施策の「重点課題プログラム」の中に、「多文化共生」というテーマが加えられた。

 

昨日のミーティングでこの話をしたところ、〝このテーマって、私たちの活動も該当するよね〟ということから、京都府庁へ相談に出掛けることになった。

 

 

 

府民力推進室の協働コーディネーターの方と、私たちが実施するワークショップがこのテーマに該当し、助成金を得られる可能性について相談してみよう、という話になった。

 

どのNPO団体も、活動資金には苦慮している。最近は、企業などから支援の賛助金を得ることを「ファンド・レイジング」と呼ぶことも多い。だが、コロナ禍で企業も大変だ。

 

だから企業がそう簡単に、〝良いことだから頑張ってくださいね〟と寄付してくれるとも思いにくい。そこで活動資金として、公的な助成を受けることを考える。

 

ただし、必要な資金の全額をいただけるわけではない。今回も申請要綱を見ると、3分の1の助成だと書いてあった。だから、3分の2は自己資金でまかなうことになる。

 

そこはこちらが頑張って、何とかするしかない。それでも随分と助かる。何よりも助成金が得られれば、上手くすればワークショップの参加費を無料にできるかもしれない。

 

 

 

いくら〝良いことをしています〟と言っても、お金がかかるのではと、二の足を踏む方もいるだろう。だけど「無料だったら、覗いてみても良いか」と思ってもらうこともできる。

 

こちらの趣旨は「やさしい日本語」を用いて、定住している外国人とコミュニケーションを取りましょう、ということだから、そんなことは不必要だと思う人にはまったく響かない話だ。

 

だけど定住外国人の中には、英語がわからないという人も決して少なくない。むしろ「やさしい日本語」で話してくれたら理解できるという人は多い。

 

だから仕事として定住外国人と向き合う可能性が高い人に、「やさしい日本語」で外国人と接するという考えを理解してもらえたら、お互いのメリットは大きくなる。

 

そのために私たちは、日本に来て日が浅く日本語がまだ上手くない外国人をゲストに招き、こちらが用意した内容をこのゲストに伝える、というワークショップを行っている。

 

 

 

そうすれば、単に講義形式で「やさしい日本語とは」などという話をするよりも、随分早く〝伝え方のコツ〟をつかんでもらえる。

 

その上、「やさしい日本語」を使う必然性のある仕事の方々に、ワークショップの意義を理解し、参加してもらうための「広報・宣伝」の方法も考えないといけないだろう。

 

まだまだ、大勢が集まって話をするということは困難な情勢だけど、ソーシャルディスタンスに配慮しながら少人数のワークショップをなるだけ数多く実施して行きたいと思う。