暑くてガラ空きのお墓参りに | がいちのぶろぐ

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いやぁ~、暑かった。とにかく暑かった。昨日も書いていたように、今日は何とか〝気力を奮い起こして〟東山の中腹まで墓参りに出掛けたのだが。

 

とにかく、昼前に帰宅するなりシャワーに直行することになった。下に来ていたTシャツも、上に羽織っていたアロハシャツも、とにかくグッショリだった。

 

いや下穿きのパンツも、上のコットンパンツまでもじっとりとしていた。シャワーを浴びない限り何もできないほど、着ていたものすべてが汗で濡れていた。

 

家を出たのは朝9時半だった。その時点で、スマホの温度計は32℃を示していた。その時すでに、日陰に沿って歩かなければと思われるほどの暑さだった。

 

市バスで東大路通の「知恩院前」バス停まで行き、だらだらとした坂道を歩いて知恩院の山門まで上がり、さらに石段を上って本堂の前まで行くことは、家を出てすぐあきらめた。

 

 

 

そこで家の近くからタクシーに乗車して、運転手さんと相談の上、我が家の墓のあるお寺ともっとも近い、知恩院の大鐘楼の近くまで行ってもらうことにした。

 

本来、大鐘楼のすぐ近くまで自動車が入れる道があるのだが、そこまで行く途中の、八坂神社の南側に東大谷本廟があるため、お盆やお彼岸は周辺の道路が完全に渋滞してしまう。

 

東大谷本廟は巨大な墓地だから、ここへ墓参りに来る凄い数の自家用車と、観光のタクシーなどがこの一帯に集中して道路をふさぎ、知恩院の大鐘楼付近まで近付くことが難しい。

 

それで、運転手さんと大鐘楼の近くまで行けるかどうかを相談、ということだったのだが、二つ返事で〝大丈夫、行けます〟と言ってくれた。助かった~、という気持ちになった。

 

そうは言っても、もし渋滞していたら、今度は円山公園の脇の辺りでタクシーを下車して、そこから公園を抜けて坂道を歩いて上ることになる。

 

しかし、運転手さんの判断は正しかった。それどころか、東大谷本廟の周辺はガラガラだった。何ということもなく、スーッと大鐘楼の近くまでタクシーで行くことができた。

 

 

渋滞に巻き込まれれば、途中でタクシーから降りることもできず、運賃メーターだけが無情に上がって行くことになる。だから毎年、歩いて山の中腹まで上ることを選択していた。

 

ということで、こんなところにまでコロナ禍が影響を及ぼしていた。タクシーの運転手さんに言わせると、「お客さんがいなくて、商売になりません」ということだった。

 

とにかく、京都のどこもかしこも人が歩いていないそうだ。この時期には、帰省してきた家族と一緒に、墓参りを兼ねてちょっと京都見物でも、という近辺の人も多かったと思う。

 

それすら無くなったのだろう。東大谷本廟という、お盆には大混雑する場所も、今年は無理に暑い時期に行くのは止めて、秋のお彼岸まで待とうということなのだろうか。

 

私は知恩院の大鐘楼のさらに上にあるお寺に行き、無事に墓参りを済ませたのだが、こちらは例によってものの10分もあれば終わってしまった。何とも簡単なものだ。

 

 

その帰り道は、タクシーで上がって来た坂道を下って、東大谷本廟の北側にある円山公園を抜ける。公園を流れる小川の修復工事も終わって、きれいになっていた。

 

 

名作庭家だった7代目小川治兵衛が設計した、公園内の小川の流れる部分が荒れ始めていた。そこがきれいに復活して、流れも整えられていた。

 

 

 

そのすぐ下にある有名な「円山公園の枝垂れ桜」の辺りは、たとえ暑いこの時期でも、それなりに観光客の姿が大勢あったが、今日はもののみごとにガランとしていた。

 

池の脇に立つサルスベリのピンクの花も、何だかかえってやるせなく見えた。そこから八坂神社に入ったが、こちらもきれいさっぱりガラガラだった。お参りする人もまばらだ。

 

 

 

春のお彼岸のころに設置された「茅の輪くぐり」も、春には行列ができていたが、今は誰もいない。縁起物(?)だから、「蘇民将来子孫也」と唱えつつ、3回茅の輪を通り抜けた。

 

 

 

 

四条通に面した、八坂神社の西門を入ったところにある「疫神社」という末社も、春は茅の輪を通って祠に参る人の行列ができていたが、今日は誰もいなかった。

 

 

 

いや八坂神社の西門では、いつも石段から楼門を背景に大勢が写真を撮っていたけれど、今日はそういう人影すらなかった。とにかく、観光客や墓参りの人の姿がまばらなのだ。

 

 

 

すぐ前の「祇園」バス停からバスに乗って帰宅したが、まあ見事というほかはないほど、どこもかもガラ空きのお盆の墓参りとなった。

 

ただし、11時少し前にバスに乗るころには、スマホの温度計は36℃に上昇していた。下り一方にもかかわらず、お寺から東大路通のバス停まで歩くだけでも汗が噴き出していた。

 

ということで、帰宅するなりシャワーに駆け込んだ。例年にも増して暑いお墓参りだった。