都知事選は不戦敗のようで | がいちのぶろぐ

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7月に行われる東京都知事選挙に、自民党が候補を立てることを見送ったという報道があり、インターネット上でも反響を呼んでいる。

 

小池知事も、当選した直後こそ勢いがあったけれど、中央卸売市場の移転問題を巡って混乱が続くなどしたために、急速に勢いが衰えた。

 

その後は東京オリンピック一色になったおかげで、また何となく上昇ムードになっていた。ただ、オリンピックを開催したいという思惑が先行したためか、コロナウィルス騒動では初動が遅れたと言われていた。

 

それでも、オリンピックの延期が決まって腹が据わったのか、その後のコロナウィルスへの対応では、かなり評価を上げていたようにも見えた。

 

 

 

そうなれば、自民党も今さらここで小池知事に勝てる候補を立てようとしても、もう無理だということは明白だった。だから不戦敗を選ぶというか、小池知事支援に回った方が得だという判断だろう。

 

それにしても、このところテレビで見る安倍総理の目に、明らかに力が無くなって来ている。まあそれも無理はない。これだけ失策続きであれば、本人だって嫌にもなるだろう。

 

検察庁法の改正案も、昨日来の報道では、この国会での成立を断念するような方向の話になってきた。明らかに国民の信任を得ていないことが、ご本人も身に染みて来たのだろう。

 

この3カ月間というもの、実にうろたえまくって、政策が迷走に次ぐ迷走ぶりだった。その挙げ句、こんな社会情勢の中で検察庁法の改正案を提出するという愚行にまで及んだ。

 

いったい官邸の官僚は何を考え、どんな進言をしているのだろうかと不思議でならない。今まではそれこそ居丈高に、強引なやり口を無理押ししてでも通してきたのに。

 

アベノマスクはまだ届かないけれど、巷では不織布のマスクの叩き売りさえ始まっている。今は実勢価格が1枚50円を割り込んだ、という報道もあった。余りはじめたのだ。

 

 

 

やはりあの「アベノマスク宣言」は、エイプリル・フールだったのだ。この場合は、エイプリルにフールなことを〝やらかした〟という意味で。

 

さらに一律10万円支給や休業補償の申請などは、各自治体で職員が事務作業に追われて疲労困憊している。とにかく、何もかも丸投げ方式で政策を出して結果はこの有り様だ。

 

それでも、先般行われた静岡県の衆議院議員の補欠選挙では、野党統一候補に対して自民党候補が勝利した。これもまた一つの事実だ。

 

野党には政権担当能力がないと、国民は自民党以上に野党に厳しい目を向けていることも事実なのだ。では、これからは誰に投票すればいいのか、ということになってしまう。

 

そんなことよりも、こんな状態で国政が動いて行くことの方が不思議だ。この先、世界的な大不況に突入することが十分に考えられる。世界中で、食料などの供給も危うくなるかもしれない。

 

そんな時にまともな政権運営ができるどころか、風まかせの舵取りでは、危なっかしくって任せておくわけにはいかない。

 

このままでは、帆船日本丸はどこへ向かうのだろうか。流されたまま、どこかとんでもない場所に漂着することだってあり得るかもしれないと思うと、いささかゾッとする。

 

アメリカも漂流し始めているように思える。中国は、いったんは世界を支援する態度だったが、その途端に欧米諸国が賠償請求と言い始めて、雲行きが怪しくなってきた。

 

欧米の政府は、中国からの企業撤退をすでに視野に入れ始めている。中国は土地バブルによって、かろうじて経済を持たせていたけれど、これもバブル崩壊の足音が聞こえ出したらしい。

 

この間の経済の停滞によって、土地価格を高止まりさせて融資を維持する、という状況が困難になって来たらしい。だから、債権が焦げ付く恐れがあるという報道も出始めている。

 

 

 

スペイン風邪(191820)の大流行と、その後に起こった世界大恐慌(192935頃)という歴史の悪夢が、ちょうど100年の時を経て蘇ろうとしている。

 

私たちは、この先どんな指標で、どのような行動をとればいいのだろう。