「半木の道」の枝垂れ桜は7分咲き | がいちのぶろぐ

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さても皮肉なもので、緊急事態宣言が出るころになって好天続きで桜が満開の季節になっている。

 

不要不急の外出は控えるようにという、政府からのお達示も出ているが、散歩や買い物程度の外出ならとりあえずは良いらしい。

 

それに、「密集・密接・密接」という「集近閉はやめろ!」ということでもあるので、ならば〝買い物ついでの散歩〟に、ガランとして広々とした場所ならよかろうと、午前中に出掛けていた。

 

まず行き掛けに乗ったバスが〝貸切〟状態だったのにビックリ。しかも途中で乗降客もなく、「植物園前」バス停で下車したあとは、お客ゼロのバスが走り去って行った。

 

京都府立植物園も閉園中になっているが、私の行先は、植物園の西側の鴨川堤防に植樹されている枝垂れ桜の並木道「半木(なからぎ)の道」だから閉園も関係ない。

 

 

 

ということで、そろそろ「半木の道」の枝垂れも咲いているだろうと行くことにしてみた。例年この時期なら、ここは大勢の花見客が通っているはずだが、今日はさすがに人出は少ない。

 

 

 

それでもこの好天に陽気だから、〝それなりに〟散歩をしている人はいる。と言ってもすぐ横には鴨川の流れだし、「集近閉」とは縁遠く、それぞれの人が1020m位の距離感になっている。

 

 

 

「半木の道」は、北大路通りに架かっている北大路橋の少し北から、北山通りの北山大橋までおよそ800mの間の鴨川堤。その間に紅枝垂れ桜が数多く植樹されている。

 

 

 

「半木の道」の南端のとっかかりには、「鴨川茶店の開催中止」という立て看板が立っていたが、先週の土・日曜開催予定だったみたいで、その時点ではまだ枝垂れ桜には早かったからこれもご愛嬌だろう。

 

 

 

枝垂れ桜は、今日の時点でもまだ5分から7分咲きといったところだった。満開になれば、ところどころに作られた棚に、覆いかぶさるように花が垂れ下がるのだが、そこまでにはなっていなかった。

 

 

 

それでも、ゆっくりと桜並木を歩いていればやはり気持ちが良い。北山大橋までの間、立ち止まったり写真を撮ったりしながら、20分ほどかけて通り抜けた。

 

 

 

帰り道は北山大橋を、鴨川を渡って西の右岸側(下流方向に向かって右)の鴨川公園になっているところを散歩。こちらは、堤防にソメイヨシノの老大木が並木になっている。

 

 

 

ベンチで休憩していると、サギなどの水鳥に交じってハトまでが鴨川の浅瀬で水浴びをしていた。ハトのくせに!けっこう生意気に流れに浸かっている、と笑ってしまった。

 

 

 

右岸側のソメイヨシノは、今が満開でむしろ重そうに花をいっぱいに着けている。その桜の下では、近くの保育園の園児だろうか、10人余りがワイワイと遊んでいた。

 

学校はほぼ休校だけど、保育園はこうして保育中なのだ。保育士の方々も大変だろうなと思う。それでも子どもたちは無邪気なもので、私の歩く横を歓声を上げて走り抜けて行く。

 

今度もブラブラと北大路橋まで南下して来て、それからは少しばかり買い物に。北大路橋から烏丸通寄りに少し行ったところに、「乃が美」というおいしい生食パンで有名な店の京都支店がある。

 

そこへ立ち寄って、食パンの価格としてみれば決して安くはないけれど、クロワッサンなんかと比べればそこそこには安い食パンを買い込んだ。

 

これが買い物。これで外出理由は成立。そこからはバスに乗って帰宅した。だけど、ソメイヨシノは見ごろで、少し風が吹けば花吹雪も始まってきれいだし、対岸から見る枝垂れ桜の景色もなかなかのものだった。

 

 

 

緊急事態と指定された7府県では、家に閉じこもってばかりいることも辛いことかもしれないけれど、ここが正念場だと思うしかないだろう。

 

若い人たちが実家へ帰省する動きも出てきているし、すでに帰省した若者が、周囲の人を感染させたという事例も報道されていた。

 

若い人がじっと閉じこもっているのは大変だとは思うが、キャリーバッグを引いた若者が、「東京では遊ぶところもないし~」などとテレビのインタビューに答えていた。

 

だけど帰省した場合に、実家でご両親や祖父母を万一にでも感染させたとしたら、取り返しがつかないことになる。

 

若い人たちは東京にいることが楽しいと同時に、こうした大都会にあるリスクも理解する機会になればいいのだが。