今日は午前中から、こんな時だからこそと思って「観光とマーケティング」について考えていた。それはまだ、考えの途中になっているから、いずれブログに書いてみたいと思う。
それで昼食の後は、お花見散歩を兼ねて買い物に出掛けてみた。一応マスクは持って出掛けたのだが、出会う人はほぼみんなマスク姿だったので、私もあわててマスクを着けた。
京都産業大学の学生から集団感染が発生したために、京都の町もこの数日で完全に風向きが変わったようだ。〝明日は我が身〟かもしれない、という雰囲気になったのだろう。
そうは言っても天気も良く、といって歩いていても汗ばむほどの気温でもないから、絶好の外出日和であることは間違いない。
買物と言っても〝どこそこの店に行こう〟と決めて家を出たわけでもないから、相変わらず来たバスに乗るという感じだった。
我が家から最寄りになる「出町柳駅前」のバス停でも、周りは桜が満開になっていた。もうこれでお花見は十分だというくらいだった。
また鴨川と高野川の合流点となる鴨川デルタでは、川にある〝飛び石〟を渡っている子どもたちも大勢いた。外出自粛と言われても、長い休みになっているし、子どもたちも退屈しているだろう。
昨日、千葉都民の娘一家からLINEのメールが来て、子どもたちが少し〝ふっくら〟したと娘が報告してきた。添えられていた写真を見ても、確かに顔がまるくなっていた。
サッカー大好きで、いつも元気に走り回っていた男の子も、練習が無くなったので、家で退屈していたのだろう。それで近くの公園まで散歩に行って撮った写真らしかった。
そんなことで、私は偶然に最初に来たバスが新装開店したショッピングモールの前を通る路線だったので、そのショッピングモールで買い物をすることにした。
バスは鴨川の支流の高野川に沿って走る。この高野川の堤防も桜並木になっており、ちょうど桜が満開でバスの窓から見える景色もきれいだった。
バスを降りて目の前のショッピングモールへ入り、中に入っているユニクロでジーンズとTシャツを買った。ジーンズの裾上げを待つ間に、本屋をのぞいて新しい文庫本などを物色していた。
ファッションというものに興味がない人間のせいだろうが、考えてみればジーンズも2年ぶりに買うことになる。この間、ウェストのサイズが徐々に小さくなっている。
年齢とともに食べる量も減り、その結果2年ほどで体重が随分と減った。それで、今はいているジーンズがゆるくなっている。だから買い直しということになった。
ところでジーンズを買うと、いつも裾を思い切って切られてしまう。それに細身のジーンズは入らない。早い話が、足が太短いだけなのだが。
男の買い物だから、あれこれ見て回る趣味もなく、裾上げを終わったジーンズを受け取ったら、すぐにショッピングモールを後にして高野川の堤防に向かった。
高野川が北大路通りと交わるところに高野橋が架かっている。その上流側も下流側も、桜並木になっているから、川沿いに少し歩くだけでも十分なお花見ができる。
鴨川の方は河川敷が広く公園として整備されているから、例年ならこの時期は、ブルーシートなどを広げて賑やかに花見の宴を行っているグループも多い。
今年はそういった光景も見られない上に、支流の高野川は河川敷というほどの広さもない。それこそ人がすれ違える程度の、散歩道が着いているだけである。
とは言っても、これだけみごとな桜並木だと、やはりそれなりに散歩を楽しむ人も少なくない。また堤防の斜面に、申し訳程度に作られたベンチに腰かけて桜を見ている人もある。
高野橋の近くを、それでもしばらく歩いて桜を見て回って、さすがに桜にも飽きてきたなあ、などと思いながらバスに乗って帰ってきた。
あえて花見の宴をするわけでもないけれど、ご近所で花見が済ませられるのは有難いと思う。有難いとは思うけれど、今年もすでに桜を見に出掛けた回数も増えた。
そうこうしているうちにお花見シーズンも終わるのだろうけれど、何だか桜を見飽きた気持ちになってしまった。
贅沢と言えば贅沢な話だが、後は鴨川沿いにある「半木(なからぎ)の道」の枝垂れ桜を見るくらいだろうかな、と思っている。それは来週のお楽しみにとっておこう。
暗い話が続く中で、政府から各家庭にマスク2枚を配るというエイプリル・フールの「トンデモ話」だけは、ここしばらくの間でもっとも笑えた冗談だった。
こんな冗談で暗くなった人々を和ましてくれるなんて、政府もなかなかやるじゃないかと思った。
お笑い芸人・千鳥の漫才に、寿司屋の話で「イカ2貫」というネタがある。その漫才で爆笑するくらいには笑えた。娘の家族は4人だから、このマスクの取り合いでもめるかしら。