今朝のワイドショーに、ロンドンブーツ1号2号の田村淳(あつし)さんが出演し、コロナウィルスの流行に関して、若者が感染源となりつつあることについて話していた。
ロンブーの淳さんは20年ほど前から、単なるお笑い芸人というのではなく、若者の間でいわゆるインフルエンサー(影響者)としてのポジションを保ち続けている。
ツィッターが流行を始めたころには、突然に自身のツィッターで呼びかけて若者を集め、数時間後に偶発的なイベントを行うといった、多くの斬新な試みを行ったりしてきた。
つまり、携帯電話からスマートフォン、そしてSNSといった、その時々に若者が使う〝道具〟を先導的に利用して、それらが持つ様々な可能性を試みてきた人だ。
それだけに、若者に向かって、コロナウィルスの感染防止のためにとるべき行動などを呼び掛けるには、うってつけの人物だと思う。ということで、ワイドショーに出演していた。
この数日間で明らかになってきたことは、若者は感染しても軽症で済むと言われていたために、今回のウィルス騒動を他人事のように見ているきらいがあり、若者が感染源となりつつあることだ。
この数日間の東京都において感染が発覚した人の割合でも、50歳代未満が3分の2を占めるようになっているという報道もあった。
実際は、感染をした場合、若者全員が必ず軽症で済むということではない。可能性として軽症になることが多い、というだけである。現に、欧米では10代の死者が出てきている。
そうしたことを、きちんと正しく伝えることが必要だろう。その点、ロンブーの淳さんが若者に向かって話しかければ、政治家などの大人が語るよりはるかに説得力がある。
それにしても、重苦しい雰囲気の中で4月がスタートした。入社式を少人数ごとに分散して行ったり、入学式を行わなかったりと、新年度が暗いスタートになっている。
今朝から、この雰囲気に追い打ちを掛けるような雨模様になった。私は午前中、所用で近くのコンビニまで出掛けたが、こんな日でも鴨川河川公園の桜はきれいに咲いていた。それだけでも、救いのように思った。
東京では、都立の学校が5月のゴールデンウィーク明けまで学校を休校することを決めたらしい。3月初めから考えれば、2か月間の休みになる。
子どもや若者を2か月間も家に閉じ込めれば、むしろ学校が休みの分、外へ出かける時間を与えているようなものだという気がしないでもない。
もはや、すべての経済活動の歯車が機能マヒになって、止まり始めている。何よりも最優先の課題は、このウィルス騒動の終息という方向になった。
ANAはキャビンアテンダント(CA)を、数千人規模で一時帰休することに決めたというニュースが流れていた。航空路線が海外便など大幅に減便されているから、仕事がないということだ。
宿泊施設や海外との航空路線などは、外国人観光客の増加で膨らんでいた需要がほぼなくなってしまった。「風が吹けば桶屋が儲かる」のではなく、「ウィルスが歩けば桶屋が倒産する」ということだ。
こんな時は、「晴耕雨読」の中の「晴耕」の部分は私には有り得ないけれど、せめて「雨読」くらいはできるかもと思うことにしよう。