高校の「総合学習」は細部のチェックを受けた | がいちのぶろぐ

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昨日は、お手伝いをしている高校の「総合学習」だったので、午後は出掛けていた。昨日は担当の教員の方から、5つのグループそれぞれに細部のチェックが入った。

 

 

 

それぞれのグループが選んだテーマからスタートして、〝こうなれば良いな″という将来像を思い描き、それに基づいて現状を調べてみた。当然ながら、現状と将来のあるべき姿にはギャップがある。

 

そこであるべき姿日づくために、どんな解決策が考えられるかを議論してきたのだが、全体の流れに考え方の飛躍や矛盾があれば、そこから論理が崩れてしまう。

 

また、解決策にお金がかかることは一応置いておくとしても、余りにも非現実的な解決策では意味がない。だから、何らかの現実性を持った解決策になっていてほしい。

 

こうしたことを、各グループと担当教員の方とが細かく議論を詰めながら、最後の仕上げと取り組んだ、

 

 

 

1学期のころはザックリとしていたテーマも、現状を踏まえた上で、最終的な「あるべき姿」として提示する段階になったから、それなりに絞り込みもされて、かなり明確なものになってきた。

 

しかし、まだ話の流れが〝行きつ戻りつ″という感じの表現のグループもあれば、解決策が見つけられなくて、一般論に終わっているグループもあった。

 

これらのグループは、その当たりの提示の順序を整理し直したり、最後の一押しを考えて付け加えることになった。

 

そんな中で、「観光客の分散化」というテーマで、具体的には「嵐山におけるオーバーツーリズム(観光客の過多)の解消」という「あるべき姿」について考えているグループがある。

 

 

 

このグループには、以前に私から「仕組み」と「仕掛け」という言い方で、解決策の筋立てを話したこともあった。

 

ここで「仕組み」とは、基盤の整備によって解決のための筋道をつけることであり、「仕組み」とはその基盤の上に立って、観光客を誘導する方法論のことを指している。

 

この双方が揃わないと、現状のとうな嵐山への観光客の一極集中が解消しないだろうと思ったから、こんなヒントを話してみた。

 

昨日、担当教員の方との話を聞いていたが、「仕組み」の部分はかなり詰めて考えられていた。奥嵯峨から嵯峨へかけた広域の「観光エリア」とするため、具体的な方策がいくつか示されていた。

 

 

しかしそれだけでは、嵐山から離れた奥嵯峨や嵯峨地区まで観光客は移動しないだろう。それを可能にする「仕掛け」の部分が示されていなかった。

 

そこが残念だったし、もうひと頑張り出来るところだと思った。それは情報発信の方法の考案でも良い。離れた地区の魅力を伝えることで、そこへ行ってみようという気にさせることもできる。

 

また、魅力的なイベントの開発や、魅力的なスポットの開拓でも良い。人を誘導するための、積極的な「仕掛け」を付け足すことができればいい。

 

それによって、現状で嵐山の「渡月橋」や「竹林の小径」が大混雑になっている状態が、少しは解消されるだろう。

 

 

後ほんの少しだけ頑張ってくれたなら、このグループの発表が、現実的にも課題解決につながる良いものになると思っているのだが。

 

さてどんな仕上がりになるだろうか。