上京朝カフェという市民活動の交流の場 | がいちのぶろぐ

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今朝は本降りの雨で明けた。朝8時から上京区役所で「上京朝カフェ」が開催されたので、滅多にないことに早起きをして参加してきた。

 

 

 

〝年寄りは早起き″というのは、まったくの俗説である。歳をとれば早起きになるのではなく、年寄りはすることもないから早寝をする。だから結果的に、早く目が覚めるということだ。

 

私はだいたい夜中の12時過ぎまで、だらだらとテレビを見ているので、目覚めるのは8時ごろになる。それを今朝は6個半に起床して、7時半過ぎには出掛けた。だから、今は眠い。

 

この「上京朝カフェ」は毎月開催されている。私は時折り参加するだけなのだが、毎回だいたい1520人ほどが参加されている。ほぼ毎月来られている熱心な方もある。

 

 

 

おおよその筋書きは、参加者が何かPRしたいことを持ってきて(これを「芽が出る話」と呼んでいる)、それぞれがPRや告知、活動報告などをした後は、思い思いに交流し合うことになっている。

 

 

 

私の場合は、一昨日に行ったワークショップについて、この集まりで告知をしたり、アドバイスをもらったりと、いろいろお世話になったので、その報告・お礼と、今後の告知のために参加した。

 

 

 

ワークショップ自体が、この上京区の市民活動の助成金をもらっているということもある。朝カフェに行くたびに思うのだが、数多くの市民活動が行われていて、開催されるイベントの数も大変なものだ。

 

イベントの中味も、高齢者や障がい者支援のこと、若い人たちの居場所作り、地域起こしというように、ジャンルも様々である。今朝も「神社の花壇整備のボランティア」という報告もあった。

 

 

 

これは、「応仁の乱」の火蓋が切られた場所という歴史を持つ「上御霊神社」で、境内の清掃と、花壇の手入れを行っている集まりということだった。頭が下がる気がする。

 

こうした人々の善意が寄り集まって、私たちの社会は動いていると言っても良いだろう。それは、お金に換算することはできない。

 

もちろん誰かがお金を払い、人を雇って行っても同じことはできるだろう。ただ地域を住みやすいところにしたいという〝想い″は、それでは実現されない。

 

 

 

今朝の説明でも、この神社でのボランティア活動に参加した人の特典として、花壇の花を見に行った時に、私が育てたと心の中で誇れると話されていた。

 

ステキだな、良い話だなと思った。こんな特典って滅多にない。神頼みよりよほど〝パワー″をもらえる活動だと思う。自分にとっての〝パワースポット″を、自分が作り上げるのだから。

 

また上京区には、「西陣」と呼ばれる地域がある。行政的な意味では、西陣という「地名はない」けれど、西陣織の産地として名前は知られている。この西陣で町起こしをしているグループがいくつかある。

 

 

 

そうしたグループは、この西陣の「町歩き」をよく行っている。説明付きで見て歩くパターンもあれば、自分たちが歩いて発見したことを、地図に落とし込むという活動もある。

 

これも楽しいイベントだと思う。自分たちが発見した〝何か″で地図を埋めて行くなんて、それだけでもワクワクする作業だと思う。

 

一昨日、ワークショップを開催した京都信用金庫西陣支店にある「クリエイティブコモンズNISHIJIN」は、こうした市民の集まりに、無償で場所を提供している。企業にすれば社会貢献の一環だろう。

 

 

(クリエイティブコモンズNISHIJINでのワークショップ)

 

だけどこういう場があれば、市民活動も行いやすくなる。現に私たちも利用させてもらった。こうして町と人がクロスして、そこから新しい「芽」が生まれる。

 

 

 

高齢者になった私でも、こんなかたちで人や町とつながり合える。早起きしてでも出掛けると、そこには「三文の得」が待っているということだろう。何とも古い表現になってしまったが。