ヒアリングの場所は文化財の中 | がいちのぶろぐ

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大変な事が起こった。京都アニメーションというアニメ制作会社で爆発・火災が発生し、仕事中だった多数の従業員の方が犠牲になられたらしい。何とも痛ましい出来事だ。

 

今日の午後は、私が関わっている「定住外国人支援」のNPO団体が、京都府の補助金を申請しているので、そのヒアリングのために京都府庁に出掛けていた。

 

NPO団体や地域活動などの支援をしている、府民力推進室NPOパートナーシップセンターという組織があり、そこがこうした補助金の窓口となっている。

 

このセンターが置かれている場所は、「京都府庁旧本館」の中にある。この旧本館自体が、重要文化財に指定されているという歴史的な建物である。

 

 

 

だから2階には「旧・知事室」があって、一般に公開されている。随分と昔に、私も見学に入ったことがある。また1階には「旧・府議会議場」もあって、こちらも公開されている。

 

いずれも、明治・新政府になったことを示すための威厳と、新しい時代を象徴する洋風文化が詰まった、日本の近代化を象徴するシンボルのようなものだ。

 

 

 

また本館の中庭には、立派な桜の木が植えられていて、春には観桜祭も開催されている。そもそそも京都府庁がある場所自体が、江戸時代末期には「京都守護職上屋敷」だったという歴史がある場所なのだ。

 

 

 

現在は、数棟の現代的なオフィスビルや議会棟などが、旧本館を取り囲むように建てられて、京都府の行政を行っているが、やはりこの旧本館だけは、100年余りの歴史を感じさせるレトロで趣きがある場所だ。

 

そんな場所だからこそ、というべきなのだろうが、今日はセンターの部屋の中にいても、汗がジトーッと首筋などに貼りつく感じで、とにかく蒸し暑かった。

 

一応、エアコンは入っているのだが、こういう建物だから何だか〝効果″が悪いような気がした。職員の方は毎日大変だろうなと、同情してしまった。

 

そんな場所で1時間ほどヒアリングを受けていた。ヒアリングの後で、別の部署にいる知人に挨拶をしておこうとオフィスビル棟に入ったら、やはりエアコンは良く効いていた。

 

ヒアリングでは、申請内容の細かい部分の質問と、予算書の中味の質問を受けたが、全体的には好意的な対応をしてもらえたので、少しホッとした。

 

今年度、私たちが企画しているいくつかのプロジェクトについて、補助金の申請を行っているのだが、財政的な基盤を持たないNPO団体にとっては、こうした公的な補助金はとても重要なものである。

 

とは言え、その補助金の原資は府民税という、京都府民が支払ったお金である。私も少しばかりは支払っている。だから無駄遣いは許されない。

 

それこそ私たちが企画しているプロジェクトが、京都府民の暮らしや仕事にとって何らかの役に立つ、ということが前提である。だから、随分と細かいところまで質問される。

 

 

(昨年度に実施したワークショップ/京町家を会場にお借りした時も)

 

ということで、3時半過ぎに府庁を退出したところで、とうとう雨が降り出した。もう十分に湿度100%のような状態だったから、これでやっと空気中の水分が地面に落ちてくれるのでは、と期待できるほどに蒸し暑かったから。

 

来週の月曜に、このNPO団体の定例ミーティングがあるので、今週中に、私が受け持っているホームページのリニューアルに向けた、叩き台を作成しておかないといけない。

 

こうして、なんだかんだと人の役に立てるだけでも、高齢者にはやはり嬉しいことだと思う。