昨日の午前中は、私が関わっているNPO団体が京都市東山区役所から委託を受けている、商店や飲食店向けの「外国人観光客のおもてなし」のためのガイドブック作成で、具体的な内容作成を行っていた。
(事業者と外国人の交流会/東山区役所)
午後からは、お手伝いをしている高校の「総合学習」のために出向いていた。というわけで、昨日もブログを書くのをさぼってしまった。これはいつもの通り、サボったことへの言い訳。
ガイドブックの作成は、大筋の所で目鼻がついてきた。書くべき中味が、大体煮詰まってきたので、どのページにどんなことを、どんなふうに書いてゆくのかの想定が立ってきた。これからは、〝書き進める″という「力仕事」の出番である。
高校の方も、いよいよ3週間後には「校内発表会」が控えている。そのため、昨日は実質的な仕上げを行う日となった。来週は、校内発表会の予行演習も兼ねて、クラス内の発表を行う。
その予行演習で明らかになった不足点を次の週に補足して、いよいよ発表会を迎えるという段取りになる。だから昨日は、もう泣いても笑っても、総仕上げを行わないと仕方がない。
ということで、授業時間の始まりから、遅れているグループは全員が手分けをして黙々と、発表用スライドと説明原稿作りに励んでいた。そう来なくてはいけない。「締切り」が来ると人間はとにかく拍車がかかるのだ。
これまで、ともすると無駄話などをしていた生徒たちも、せっせとパソコンやタブレットに向かって入力作業を行っていた。なんだかんだ言っても、ここまでグループとしてディスカッションを行い、考え方を共有してきたはずである。
これが最後の仕上げということで、自分の分担部分の入力と熱心に取り組んでいた。私は、〝やっとエンジンが全開になった″という気持ちと、やっぱり〝やればできる子″たちだから、締切りが来れば頑張るのだなというホッとした気持ちで見ていた。
これで、来週のクラス内発表で他のグループの生徒から質問されれば、自分たちの不足点が見つかって来るだろうし、それはそれで再来週に補えるだろう。
実質的にはゴールデンウィーク明けからスタートして、8カ月足らずの間だった。その間に各グループは、対象としている嵯峨・嵐山地域に4,5回は足を運んできた。そこで見つけた問題点から課題をを抽出して、課題解決の方策を考えてきた。
(フィールドワークで訪れたお寺で説明を聞く)
そこは高校生のことだから、至らない点も多々あるだろう。だが、自分たちなりに「将来ビジョン」⇒「現状分析」⇒「課題発掘」⇒「解決策の検討」というステップを踏んできた。
その成果を問うというか、自分たちの考えに対する審判を受ける。こうした「総合学習」というシステムは、横から助言を行ったり、資料を提供したりすることはあっても、あくまで自分たちが主体的に考え、解決策を模索する。
来週は、少し意地の悪い質問者として、彼らの論理のあいまいな部分を指摘してみよう。そこさえつながれば、それで完成品となるように。
この後、明日の日曜日は「となりの外国人とのおつきあいワークショップ」の第4回目を実施する。そのために、少しだけ遠出になるけれど、京都府の南部にある「関西学研都市」の「けいはんなプラザ」まで出掛ける。
だから、ひょっとすると明日もブログを書く時間がないかもしれない。知らぬ間にあわただしいスケジュールになって来ている。
この歳になって、ささやかながらこうして何かの役に立っているということを、何よりもうれしく思っている。