「なあんだ ヒトの血液凝集作用を持つレクチンは、
単に昆虫に対する毒 なのか 」
で話しがおわりそうですが、そうもいっておられないんです。
人に対する影響があきらかになってきたんです。なんとっ・・・
・ 1960年 アカインゲンマメレクチンがリンパ球を活性化すること
・ 1963年 小麦胚レクチンが悪性化細胞を凝集すること
・ 1969年 コンカナバリンも悪性化細胞を凝集すること
・ 1963年 小麦胚レクチンが悪性化細胞を凝集すること
・ 1969年 コンカナバリンも悪性化細胞を凝集すること
が発見されます
レクチンは、がん細胞特異的細胞凝集活性やリンパ球の幼若化による細胞分裂
を盛んにするといった作用を持つことがわかってきたです。こうなると誰しも
無視〔虫?〕できるはずもない/笑。
これまでとくに化学捜査で重要視されきたレクチンは、いまや がんや白血病
などの診断薬や研究用試薬として、医療・化学分野で盛んに用いられるように
なっています。
この作用などは 「究極の薬剤効果をもつ物質」としてのレクチンをよくあら
わしたものといえそうです。
さらにはレクチン本来の、「レクチン」のもつ天然の殺虫剤としての機能の
利用です。「レクチン」を化学農薬の替りにつかうわけにはいかないのかと、
ついつい考えてしまいませんか?
なにせ「レクチン」は、もともと植物の作り出したタンパク質なのです。虫害
に弱い貴重な作物を、化学殺虫剤を用いずに害虫から守ることを可能にしよう
とした例として、この「レクチン」はよく引き合いにだされるのです。
そして、こんな発想のもとに生み出された植物、それは(賛否両論については
別として)
・・・・「遺伝子組み替え植物」とよばれています。
GB86