佳子「どうしたの⁉️顔色が悪いけど、私の部屋で休んで行く?」
健次郎「い、いや、大丈夫…、」(ヤバイ…、震えが止まらない…)
ふらつきながら暗闇へ消えて行く健次郎。その背中を静かに見送る佳子。
佳子(突然どうしたんだろう?一人暮らしの女の子の部屋だから気を遣ったのかな?)
マナーのある男性だとプラス思考しました。
ʕ•̫͡•ʕ•̫͡•ʔ•̫͡•ʔ•̫͡•
しかし、健次郎のメッキと頭髪が禿げるのは時間の問題でした。
佳子「今日、自民党総裁選挙で安倍さんが3選を果たしたわね。でも、もう4選は無いかもね」
健次郎「いや!3回ある事は4回あるよ」
しかし、これはそう思っているからでは無く、兎に角、人の意見を頭から否定する事でマウンティングしているのです。
また、ある日、佳子がネット通販totoタウンで洋服を選んでいると…、
健次郎「ケイちゃんはセンスが悪いから、俺が選んでやるよ」と、
佳子の手の上から、勝手にマウスを動かし…、
健次郎「クリック!」
ヽ( ̄д ̄;)ノ=3=3=3
最も佳子を困惑させたのが、突然、激昂し、見境が無くなる事でした。
佳子(何故、こんな事位で、こんなに怒るの?そんなに気分を害する事を言ったかしら?)
まるで、何処に地雷が埋まっているのか分からない地面を歩かされている様な気分でした。
佳子(もう、別れたい…、でも優しい時もある…、優しい時の健次郎さんは堪らなく好き…)
しかし!
遂に、とんでもない事態に直面するのです。
ε=ε=ε=ε=ε=ε=┌(; ̄◇ ̄)┘
佳子「どうしたの?この車…」
健次郎「中古だけど、友達から格安で譲って貰ったんだ。
助手席はケイちゃんの指定席だよ。他の女性には絶対に座らせない、座らせたく無い」
佳子(…、ヽ(;▽;)
エンダーイヤーアイオールウェイズ ラブユーーーウ〜〜ウウゥ〜
ああ、自分の為に、こんなにしてくれるなんて、やっぱり優しい。…、
母親でさえ何もしてくれなかったのに…、
そうよ、いつも晴れの人なんか居ないわ、曇りや雨の日だってあるわ)
佳子は、またまたプラス思考してしまったのです。
健次郎「何処か行きたい所ある?」
佳子「じゃあ、東京ディズニーシーに行きたい」
健次郎「OK!実は俺も行きたかったんだ^ ^」
☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆
健次郎「音声認識のカーナビなんだ。えっと、このボタンを押して…っと、
ディズニーシー!」
カーナビ「もっとハッキリ、ゆっくりと発音して下さい」
健次郎「るせーなっ❗️💢俺の発音が悪いってのかよ⁉️ボーっと聴いてんじゃねーよ❗️」
そう言うと、カーナビに蹴りを入れ出したのです。
健次郎「ディーーズーーニーーシーー❗️」
カーナビ「目的地をセットしました。案内を開始します」
しかし、到達した場所は、鹿児島県の出水市(いずみし)でした。
ε=ε=ε=┌(; ̄◇ ̄)┘
佳子は、途中、何度も道を間違えていると注意したのですが、最後まで認めず、遂に日本の最南端まで走破したのです。
時に何かブツブツと呟き、時に罵詈雑言を吐き、時にわざと危険な運転をし、二日間、一睡もせずに高速道路をぶっ飛ばしたのです。
ただ、何故かパーキングエリアでトイレから出て来ると、ご機嫌になっているのです。
そのギャップの振り幅も、異常でした。恐怖に拍車を掛けます。
イケメンのルックスの下にある、サイコパスである実像が、次第に輪郭を現して来たのです。
佳子(やっぱり、この人、変だわ….もう別れよう)
しかし、時、既に遅かったのです。
続く。