誤算だらけで気が付けば愛人。いや、愛人も立派なビジネスかもよ?その(25) | kyon2のブログ

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麻衣子「さて、私なりに新しい人生を歩むとするか


その時です。

旗を差した黒塗りのベンツから、1人の男性が下りて来ました。


男性「youは麻衣子さんですね?」


それは最大手の芸能プロダクション「旗本興行」の社長、ジョイ喜多川だったのです。


ジョイ「youが出所するのを心待ちにしていました。

youのボディを張ったパフォーマンスには、いつもハートを、いえ、ソウル(魂)を打たれていました。


是非、当社と所属契約を結んで頂きたいのですが、如何でしょうか?」


社長直々のスカウトでした。


ʕ̫͡ʕ̫͡ʔ̫͡ʔ̫͡


今日も花月劇場は大入り満員です。会場は割れんばかりの拍手と笑い声で建物の躯体にヒビが入る程です。


その舞台の中心でスポットライトを浴びていたのは


麻衣子でした。


麻衣子は花月劇場で看板女優となっていたのです。


麻衣子の持ち芸は、得意のリストカットを模した「麻衣子カッター!」と自分で吐いたゲロで滑りまくる「一人ゲロ相撲」など自虐芸でした。


*麻衣子カッターの血吹雪は演出用の血のりです。

ゲロも作り物で主成分は潤滑ローションです。

良い子は真似しないで下さい。


麻衣子が登場するや否や、会場はヒートアップ!クーラーが効きません。客席と舞台が一体化し、上昇気流が巻き起こるのです。


麻衣子の舞台を観た人達は、2.3日の潜伏期間を経て、知恵熱を発症する人が続出しました。

診察した医師達は、麻衣子プラズマ感染症と診断しました。


麻衣子グッズも飛ぶ様に売れ、工場をフル回転させても生産が追いつかない状況でした。

中でも「麻衣子バブル」という沐浴剤が売れました。


花月劇場を中心とし、日本の平均気温が、2度上昇している事が判明し、麻衣子が地球温暖化の一因との分析結果が出たのです。


麻衣子は、再び、社会現象&気象現象を巻き起こしたのです。


ʕ̫͡ʕ̫͡ʔ̫͡ʔ̫͡


麻衣子「このライブ感、カ、イ、カ、ン


麻衣子は自分の居場所を、やっと見つけたのです。


しかし、人気が出れば、批判も出ます。


「元犯罪者の顔など見たくない!」「リアルにリスカしてこの世から消えろ!」「被害女性達の気持ちを考えたら人前に出れない筈よ!」


しかし!これらの意見に反論したのが、被害女性達だったのです。


民事訴訟で損害賠償や慰謝料請求が認められたのですが、麻衣子に支払い能力が無かった為「絵に描いた餅」の判決となっていたのです。


しかし、稼げる様になった麻衣子は、自分の生活費をギリギリまで切り詰め、彼女達に支払っていたのです。


麻衣子は、過去の過ちを反省していました。

時には眠れない程、後悔の念に苛まれ、リアルにリストカットしそうになる夜もあったのです。


麻衣子が舞台で全身全霊でパフォーマンスを披露していたのは、その懺悔だったのです。


麻衣子は遅ればせながら、社会に適応出来る人格へと成長していたのです。


その頃、何も知らない清太郎が出所しました。


清太郎「あ~、久しぶりのシャバの空気は旨いぜ~!」


つづく。