誤算だらけで気が付けば愛人。いや、愛人も立派なビジネスかもよ?その② | kyon2のブログ

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プルルルル、プルルルル


携帯の画面を見るなり、清太郎は、不気味な笑いを浮かべました。


未登録の番号からの着信だったからです。


清太郎「麻衣子ちゃん⁈ 掛けてくれてありがとう!電話ずっと待ってたよ。


、あれからずっと麻衣子ちゃんの事を考えてたんだ。


あの子なら売り出せる!アイドルになれる!ってね。


今度、良かったら事務所に遊びにおいでよ。そうしたら安心すると思うし」


ʕ̫͡ʕ̫͡ʔ̫͡ʔ̫͡


その事務所は、裏路地に入った雑居ビルの3階にありました。


かなり古い建物でエレベーターも無く「芸能事務所ストレートフラッシュ」と手書きされた郵便ポストも錆び付いていました。


何だか怪しい雰囲気を感じる麻衣子でしたが、事務所の扉を開けると


そこは別世界でした。

壁一面に所属タレントの顔写真と経歴が貼られていたのです。


誰もが知っている有名女優、モデル、タレントが所狭しと並んでいます。


麻衣子(えっ、この女優さんもここの所属だったの⁈ )

錚々たる顔ぶれに目を見張ります。


その日は、事務所の休業日だったのか、他には誰も居ない様子です。


麻衣子「あの~、私演技なんてゼンゼン出来ないし、セリフとか覚えられないし、台本とかにある漢字も殆ど読めなくて

そんな私がアイドルになれますか?」


清太郎「ははは、実は台本の読み合わせをしていると、漢字が読めない子って結構いるんだよ。


マネージャーがルビを振ってくれるから心配要らないよ。


演技なんて下手に習わない方が良いんだ。逆に素人っぽさが売りになる時代だからね」


業界の事を何も知らない麻衣子は、清太郎の言葉を鵜呑みにしました。


清太郎「この後、時間ある?

海辺をドライブしない?なんて誘っても、良いかな?(////)」


麻衣子は、心踊る気持ちを隠しながら頷きました。


*・゜゚・*:....:*:..:*・゜゚・*


それは麻衣子にとって、初めての「デート」と呼べるものだったのかも知れません。


白いレクサスの助手席から、端正な清太郎の横顔を盗み見する麻衣子。


風俗嬢の仮面の下には、まだ人を疑う事を知らない無垢な16歳の少女が居たのです。


2人は、浜辺を寄り添って歩きました。ただ、それだけで麻衣子の心は満たされていました。


サンダルを脱いで裸足になりハシャぐ麻衣子、その姿をカメラに収め様と何度もシャッターを切る清太郎。


2人の影は一つに重なり、夕陽に染まって行きました。

麻衣子は恋に落ちました。


これが清太郎の手口だとも知らずに


続く。