イタリアの暴力装置、愛するとは奪う事。いいえ、与える事です。その(69) | kyon2のブログ

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あの時、もっと早く起きていたら、カタリーナは死なずに済んだかも知れない


カタリーナは自分が迎えに来るのを、あの部屋で待っていたのかも知れない


介護疲れした顔を見せていなければ、カタリーナは、もっと生きていたかも知れない


ブレッドは、カタリーナの死は自分に責任があると、考える様になっていたのです。


後悔と自責という名の重い縄で、自分自身の心をがんじがらめに縛り付けてしまい、解け無くなっていたのです。


赤いマフラーをしたブレッドの墓参りは、深夜にも及ぶ様になりました。


マッタリアの家族も心配し、そっと後を追って、無事に帰宅するのを見守るのですが、その姿に戸惑いを隠せませんでした。


ブレッドは墓石を抱き締めながら、子供の様に永延と泣き続けるのです。


そこには、かつて世界中を飛び回り、手腕を発揮した大統領の面影は無くなっていたのです。


ʕ̫͡ʕ̫͡ʔ̫͡ʔ̫͡


ブレッド自身も、こんな姿をカタリーナが望んでいない事を分かっていました。


何度も立ち直ろうと努力したのですが、筋肉に力が入らず、空回りしてしまうのです。


ブレッドは、輝きも色も失った空間に浮遊するだけの、魂の抜け殻だったのです。


*・゜゚・*:....:**:.. ..:*・゜゚・*


そんなある日、


テレーザ「ブレッドさんに、会って欲しい人がいるの

今度、マッタリア家に連れて来るから、会って下さい」


と言って来たのです。


それは

片足が義足の黒人青年、マイケルでした。


マイケルとテレーザは、スクエアガーデンで再会して以来、時々連絡を取り合っていたのです。


そして、テレーザがワシントン大学を卒業してから、マッタリア家に帰って来ると、真剣に交際を始めていたのです。


ブレッドも、マッタリア家の人々も、マイケルの来訪に腰を抜かしました。


何故なら、マイケルは


つづく。