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今年は、フィリピン独立の英雄、アルテミオ・リカルテの生誕一五〇年である。リカルテは、今から一五〇年前の一八六六年十月二日に生れた。師範学校を卒業後、地方の小学校の校長を務めていたが、フィリピン独立革命に参画し、エミリオ・アギナルドの下で、スペインとアメリカに対する独立闘争を指揮した。
米比戦争の結果、フィリピンがアメリカによって完全に制圧されると、リカルテはグアムや香港に追放され、長きにわたる獄中生活を強いられたが、巨額の年金と豪奢な邸宅と引き換えにアメリカに降伏して忠誠を誓ったかつての英雄、アギナルドとは対照的に、最後まで星条旗に屈しなかった唯一の将軍として知られている。
第一次大戦の勃発に際して、当時香港に拘束されていたリカルテは、英国官憲の追及を逃れて日本に亡命した。そのとき、リカルテ亡命の手助けをしたのが、ビハリー・ボースの依頼を受けた犬養毅や頭山満といった大アジア主義者たちであった。それから歳月は流れ、リカルテは横浜山下町で静かな余生を過ごしていたが、大東亜戦争の勃発によってついに八十歳の高齢をおしてフィリピンに帰還し、山下奉文大将率いる我が軍と共に戦った。そして戦況が悪化の一途をたどるなか、一九四五年七月三十一日、ルソン島北部のジャングルにおいて、波乱の生涯に幕を閉じたのである。
こうしたリカルテの偉大な足跡は、フィリピンの独立史にとっては勿論、日比両国の友好関係、そして全アジアの独立の歴史においてもかけがえのない遺産となっている。そんなリカルテの生誕一五〇年を記念し、当会では彼の功績を顕彰する祭式を催行予定です。
日時等の詳細は当会のサイト等で追って告知致します。
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