この春で彼と付き合い始めて

7年目になります




私たちの歩みは牛歩のように

ゆっくりゆっくりで

「お付き合い」するカタチに

なったはいいけど

中身は全然伴っていませんでした




というか

内側がスカスカなくせに

外側が普通のカップルみたいじゃないと

不満ばかり抱えていました




独身同士なのにお泊まりもない

彼の部屋にも入れてくれない

デートもなく私の家で過ごすだけ

という時間を重ねるだけで

一向に前に進まないことに何度も泣いて


開き直った頃に

彼は転勤で東京に…




もう辛いしかない恋愛だったけど

それでも私は彼と別れることが出来ないんです

別れ話をこちらから言い出すくせに

真空の棺桶に入った気分になり

彼を失うと思うと

息をすることさえ苦しくなって

結局、私が謝って元に戻るの繰り返しで




別れることすら

諦めていたんです




そんな事をしていたら

7年もの月日が経ちまして

今回久しぶりに彼に会った時

初めて彼の部屋に入れてもらったんです


今まで『既婚者じゃないか?』と

おせっかいなアドバイスに

心を痛めたりしたけど


部屋の中は、

私の好きな彼の世界観が詰まった

居心地の良い空間でした




きっと他人を部屋に入れるなんて

彼もなかなかしない事だったと

思うんですが

7年目にしてやっと部屋に入れて貰えた


そんな恋愛は私にとって、まるで

自分と向き合う『道』のような恋愛

といえます