猫の島調査報告書 -522ページ目

猫の島調査報告書

月夜にささやかな酒宴 ことのは積み上げ十年目


今日は、夏に相応しく怪談のご紹介。
大人気☆森見作品です。

「きつねのはなし」/森見登美彦/新潮文庫。


きつねのはなし (新潮文庫)/森見 登美彦
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自分は乙女ちゃんしか知らなかったのでよく判らんのですが、読メタさん他の感想を見ると、所謂"森見節"ではないそうです。
確かに、この作品の方が普通の文体には感じます。

主人公は違いますが、1作ごとに出てくるエピソードや小道具が次作にに引き継がれていて、いい連作でした。
日常の描写から京都の闇がひたひたと感じられる作品なのですが、怖がらせる意図より、奇譚や偽書方面の面白さを読み取りました。
回想シーンと実時間(と云っていいのか判らんがメインの時軸)のシーンの切り換えが矢鱈多いので、そこを静かに行っていただけると個人的にはもっと好みだったかと思います。


<収録作>
●「きつねのはなし」
古道具屋『芳蓮堂』でアルバイトをしている大学生が主人公。
客の天城邸へ使いに出される彼に、芳蓮堂主人のナツメは言う。「天城さんには何も渡す約束をしてはいけない」

ナツメさんは、の切り返しが秀逸。


●「果実の中の龍」
1日中書斎部屋に籠もって経験豊富な先輩の話を聴くのが何より面白かった。
先輩と先輩の彼女結城と3人で過ごしたクリスマス。先輩がプレゼントした龍の根付けから何かが崩れていった。

先代の執着の部分が一番ぐっときました。


●「魔」
高校生の家庭教師に通う内、生徒の幼なじみの剣道仲間とも気安くなっていた夏。彼は細長いケモノの姿をよく目にしていた。
その頃、付近では通り魔が続いて現れ、夜回りに彼らも加わっていくことに。

これは普通。連作だからありかなという感じの話。


●「水神」
北白川にある樋口家での祖父の通夜の出来事。
父・伯父二人と共に祖父の思い出話が続くうち、今晩、芳蓮堂から『家宝』が届くと聴く。
伝説の初代当主から、家宝、書斎、中庭の社と話題が転々するままに夜は更けていったが……。

豪快すぎて笑いました。オチが怪談の枠を超えそうな。
これで1巡。





2009/7/27 20:05 修正済。
失礼致しました。

お酒飲むのは週何回? ブログネタ:お酒飲むのは週何回? 参加中

ぶっちゃけ最近は本当に飲みません。
2週に1回といったところです。


家でも
かき氷にカルーアを掛けるぐらいが関の山


なんでカルーア買っちゃったのかなー。
大瓶が減りません(・ω・`)
エアコンの設定温度は? ブログネタ:エアコンの設定温度は? 参加中

基本エリアは28℃らしい。

が、かなり快適。
ところによって寒い。何故だ?



自宅はまだ2回しか点けてません。
今日も涼しいし、エアコン入れなくてもなんとか凌げるでしょう。

入れるときは、26℃で1時間タイマー。


ダメならカフェか図書館に行きます。
あんまエコじゃないね。


先月が猫だったなら、今月は狐なのだろうか。
記事はまたまたリアルタイムで上げそびれてたものです。



「コンビニたそがれ堂 奇跡の招待状」/村山早紀/ピュアフル文庫。

コンビニたそがれ堂 奇跡の招待状 (ピュアフル文庫 む 1-2)/村山 早紀
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赤い鳥居の近くにある稲穂マークのコンビニたそがれ堂。
今度は文庫書き下ろしです。

話の傾向は前巻と同じ。
黄昏時にふらりと入ったコンビニで、手に入らないはずの大切なものが見つかる。基調『いい話』。
ただ、『今回は亡くした人と再会する』が一貫テーマらしく、重い前提の話が続きました。
文体は軽やかで、最後はハッピーエンドですので、そんなに気にしなくてもいい範囲ですが、連続しますので苦手なかたは加減しつつ読まれたほうがいいような。


<収録作>
●「雪うさぎの旅」
10歳の少女と、山にいる雪うさぎ&雪だるま2体が主人公。
童話です。誰もが自分の人生の主人公であると強く主張。
後半は涙が出てきそうになりました。特に雪だるま次男の台詞がね。最後までなんてツンデレ。
雪うさぎは、彼女の小さな手で一番作りやすかったんでしょうね。


●「人魚姫」
ハロウィンと勇者の冒険。
ネトゲ廃人の17歳の少女が主人公。
これはシリーズの設定を逆手に取った展開ですかね。
通常、たそがれ堂=不思議なところですが、彼女にとってはリアル世界の入り口になっている。此岸と彼岸が逆転しているところがユニークでした。


●「魔法の振り子」
この作品は黄昏ホテル系列ですか?
この本の中でやりきれなくなった作品。
31、2歳の小説家の女性が主人公。
過去回想部分のほのぼの具合も、1人暮らしの主人公のリアルさもいい。
しかし、ここまでセッティングしておいて! 薫の方に感情移入すると悔しくてならない。旅には出たかったんだね。
突っ込みどころはドレス。10年間押入に入れっぱなしの服は危険です。うん、ファンタジー。


●「エンディング~ねここや、ねここ」
猫好きを萌え殺すための最終兵器。
戦国の昔、海辺の小さな国で領主の若君に飼われていた猫が主人公。
「十二国記」の小松尚隆と彼の国を思い出しました。あそこはもっと貧しい国でしたが。
『黒地に白菊と曼珠沙華の模様』って、どんだけ不吉な浴衣。
分かってはいても長刀部のところで、ぐあぁっときました。王道な物語には、やはり王道たる所以がありますね。



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