猫の島調査報告書 -348ページ目

猫の島調査報告書

月夜にささやかな酒宴 ことのは積み上げ十年目

地平線に厚い雲が掛かる。

夕焼け�は、ひと日おあずけだ。
また明日。
80年ほど前の原稿が最近発見されて出版されたのではないか、とすら思える。
コテコテの古典派ミステリ短編集。
ディーン牧師の事件簿 (創元推理文庫)/ハル・ホワイト
¥1,050
Amazon.co.jp

不可能犯罪と、老牧師の人間臭いキャラクターがマッチした好短編が詰まっていた。

収録1作目はまだ固い感じで、読み終わった時も、ちょっとネタ古いしどうなんだろう……? と思っていた。

しかし、牧師の世界観に馴染むとともに、海外ものの違和感は殆ど感じなくなり、なにより2作目以降、正直ここまで直球本格で来るとは思っていなかったから、期待を大きく超えた。

ほとんどの作品において、密室が存在しているという点がまた好きだ。

最近半年の中で1番好みかもしれん。


「推理」と「小説」がとても合っているのだね。

特にこの牧師でないと話が成立しないところがいい。

ユーモラスで、職業上、街の多くの人間と友人であり、推理力に富むディーンであるが、

妻に死に別れ、職も退き、20年同居の犬とともに嵐とバナナプディングを楽しみする孤独感の強い暮らしぶりが刺激的な事件と好対を成す。


教会に天使が現れ、友人の牧師が事件に巻き込まれる、苛烈な「聖餐式の予告殺人」と、

ディーンが捜査に首をつっこむのを心良く思わない刑事の登場する、奇想天外な「ガレージ密室の謎」が特に良かった。

ディーン牧師は、若いころからなんだかんだと事件に引き寄せられる体質というから、そのうちサム・ホーソーン医師のような過去を振り返る作品も読めるのかもしれない。今後期待。



解説によると、作者ハル・ホワイトのHPは必見らしい。(ミステリ的な意味で

この記事を上げたら、見に行ってこよう(°∀°)b


<収録作品>

日本語の題名、内容直結すぎw。


・プロローグ

・「足跡のない連続殺人」 

・「四階から消えた狙撃者」

・「不吉なカリブ海クルーズ」

・「聖餐式の予告殺人」

・「血の気の多い密室」

・「ガレージ密室の謎」


以上




何を読んでも大概面白いし、好きな本は海を成すが、
やっぱり自分はミステリ読みだなと実感。


★「ディーン牧師の事件簿」/ハル・ホワイト/創元推理文庫。

表紙は彼有名なイギリスの牧師に似たイメージだが、
こちらは御歳80になったアメリカンな牧師。

引退して、さぁ惰眠を貪る生活に!
と思った端から事件に巻き込まれまくるという(笑)

2008年の作品とは思えないほど、往年のミステリを彷彿とさせる短編が詰まった充実の作品集。

取り敢えず1作目は、可成面白かった。

「足跡のない連続殺人」。
この題名まんまな作品では、なんと起きる複数の事件のシチュエーションが、全て違う。

この盛り込み加減。
チャーミングな牧師に、重なる陰惨な事件と、お楽しみ度満点である。

1ヶ月に0.5回ほどアクセス解析なぞ見てみる。



64番目の密室】で検索して来たかたが!


惜しい!



新装版 46番目の密室 (講談社文庫)/有栖川 有栖
¥730
Amazon.co.jp

ちなみに、先月1番多かったのは、


【「女王国の城」 文庫化】 でした。



硲の予想は覆されて1月26日発売予定。


楽しみです!!!



参考記事>記事「「女王国の城」 早くも文庫化!」



女王国の城 上 (創元推理文庫)/有栖川 有栖
¥924
Amazon.co.jp

女王国の城 下 (創元推理文庫)/有栖川 有栖
¥924
Amazon.co.jp