作家本人より、作品しか気にならないのは、
『ひとでなし』なんだろうなぁと、折に触れて思います。
長谷川時雨関連は、
「『女人芸術』の世界」に続けて、「『輝ク』の時代」を読み始めました。
研究本としては、当時の関係者に直接聞書きしている、最後の
そして刊行は、昭和の最後から平成にかかる時期と、最初の
纏められる機会であったのかもしれません。
日本の全女性を纏め、社会進出(今で言うところのではなく、もっと生存権にかかわるもの)を
意識づけようとしていたと言われる、
雑誌「女人芸術」、後続の「輝ク」の勢いが凄すぎて、びっくりしています。
勢揃いした、時代を代表し、今にも残る女性たちの陣営にも
そして、反対に、現在に於いてまでの関連の書籍の少なさにも驚きがあります。
僕は、騒乱のただなかに、
ペンとノートを持って他人事のように踏み入る、只の珍しがり屋です。
また直ぐに、次の地を目指すでしょう。
しかし、この場所を一度なりとも踏んだことが有るのは確かな事実です。
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- 「輝ク」の時代―長谷川時雨とその周辺/尾形 明子
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