青踏より | 猫の島調査報告書

猫の島調査報告書

月夜にささやかな酒宴 ことのは積み上げ十年目

作家本人より、作品しか気にならないのは、

『ひとでなし』なんだろうなぁと、折に触れて思います。


長谷川時雨関連は、

「『女人芸術』の世界」に続けて、「『輝ク』の時代」を読み始めました。


研究本としては、当時の関係者に直接聞書きしている、最後の

そして刊行は、昭和の最後から平成にかかる時期と、最初の

纏められる機会であったのかもしれません。


日本の全女性を纏め、社会進出(今で言うところのではなく、もっと生存権にかかわるもの)を

意識づけようとしていたと言われる、

雑誌「女人芸術」、後続の「輝ク」の勢いが凄すぎて、びっくりしています。

勢揃いした、時代を代表し、今にも残る女性たちの陣営にも

そして、反対に、現在に於いてまでの関連の書籍の少なさにも驚きがあります。



僕は、騒乱のただなかに、

ペンとノートを持って他人事のように踏み入る、只の珍しがり屋です。

また直ぐに、次の地を目指すでしょう。


しかし、この場所を一度なりとも踏んだことが有るのは確かな事実です。

女人芸術の世界―長谷川時雨とその周辺 (1980年)/尾形 明子
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「輝ク」の時代―長谷川時雨とその周辺/尾形 明子
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