まったり | 猫の島調査報告書

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月夜にささやかな酒宴 ことのは積み上げ十年目

 
今日は、迷いに迷って此の本を購入。
「本格ミステリ大賞全選評 2001~2010(第1回~第10回)」/本格ミステリ作家クラブ/光文社。
 
 
1日に1年分ずつと思い、取り敢えず第1回を。
 
第1回目の選評は、此からの賞の歴史を作り出すと云うことで、各選評に気負いが感じられる。
 
2001は、特に泡坂の「曾我佳城全集」が集成刊行されており、候補作の中で推したくもあり、再録の多さに新作とは言い難くもあり、特別賞に! という意見の多さも、この年ならではかと感じた。
これ、2回目以降だったら、結構な差で大賞だったのではないかな?
 
最初の評をふむふむと読んだら、いきなり規定文字数オーバーで無効だったとかw
タケマルwww。だから此処だけ2段に跨がってるのかw
内容は非常に共感するものだったのに、いきなり冷静に。ルールは大事だよね。(本格だけに)
因みに
大賞は、倉知“猫丸先輩”淳の「壺中の天国」。創元だった気がする。
 
この年の候補作で、自分が未読なのは、古泉迦十の「火蛾」。メフィスト賞作怖いです(あらゆる意味でw)。
それと平身低頭で謝りたい、殊能“ハサミ男”将之の「美濃牛」。こっちは家にはあるんだが……。読めば面白いのも判ってるんだが、なかなか其の地層まで辿り着かないのだ。
 
活字のポイントの小ささに怯えと武者震いを感じながら、2001のおさらいであった。
なんて
充実の半刻(*´∀`*)