天津甕星 | 猫の島調査報告書

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月夜にささやかな酒宴 ことのは積み上げ十年目


今日の2冊目。
「江戸の数学文化」岩波科学ライブラリー70/川本 亨二/岩波書店。

最近読んだ他の和算本たちは、即、和算が何かという内容に突っ込んでいったのだが、
これはもっと一般向けに書かれている為か、「趣味の和算」と「庶民の生活に密着した計算のための和算」という位置付けを重点的に説明。

面白エピソードでは、
算法が金勘定と同一視されていたから、武士は数学の勉強をすべからずという風潮があったということ。
金のことを口に出すのは賤しいってやつですが、所謂研究的な数学をしていてもバレたら付き合いを絶たれたりしたそうな。
ちと驚き。


あとは、たまに聞く話ですが、
買い物をする際に端数を態と多く払って、きっちりの釣り銭にさせるのって日常話だと思うのだが、案外、外つ国には無い習慣みたいですね。
例)866円の時に、1016円払う→お釣り150円みたいな

日本人の習慣的な計算力が高いのと、数に対して構えてなくて、ゆとり、遊び心があるからみたいな解釈でした。


結論として、
やっぱり数学嫌いは思いこみだよ!
ってのが、著者と硲の一致した意見です。

100ページぐらいの本なんですが、読みやすい上に、結構いい摘まみかたをした内容だと思いました。
和算和算と、硲は毎日何をゆーとるのかと疑問に思ったかたは、手を伸ばしてみては如何でしょうか。


自分の好きなのは、和算全般というより算額なんですが、
幾何問題ばかり連続して少々立て込んでいたところ、文字のみの本は有難かったです。