「鬼貫句選」太祇の序
俳諧の道にすっごい精通してる爺さんがいるわけ。
その人の俳諧っつーのは、高いとこから飛んだり、低いとこからいきなりバーッと派手に出てきたりする感じなんだ。
きっついことやったり、あるかないかの細い道で目的を目指したり、でも結構ふらふらおかしなことやったり、真面目に進んでみたり色んな面があるんだ。夢の浮橋みたいに、足を着けないでいくのもいい感じになってんの。
世間なんてもん超えちゃってるから、「鬼貫」って名乗ってる。まあ鬼だよね。
全部イケ歌なんで、あんまり有名じゃないんだけど、少なくてももっと読みたいと思うわけ。自分探してみたんだけど、やっとこんなもん? てくらいちょっとしかないし。
「七車」って本人が選んだアルバムも全然外じゃ知られてないし、めっちゃそれも広めちゃったりして、みんな鬼貫が鬼って言われてるすげーとこ見て、ちょっくら頭叩きこんでみたら、芭蕉先生と同じくらいのレベルの人だってゆーのも、延宝から享保の俳諧の凄さってのも解るってもんじゃん。
今俳諧やってる人の“心に花の匂いもするし、月の光も来て”俳諧の好いとこ倍増って感じじゃね? とか思っちゃうからさ、自笑に言われるまんま、この前書き書いてたりするんだよね。
明和五年春二月
不夜庵太祇
超訳:硲
フィーリング重視
古語事典、参考図書不使用w