たまにこういうことやりたくなってしかたなくなる | 猫の島調査報告書

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月夜にささやかな酒宴 ことのは積み上げ十年目


「鬼貫句選」太祇の序

俳諧の道にすっごい精通してる爺さんがいるわけ。

その人の俳諧っつーのは、高いとこから飛んだり、低いとこからいきなりバーッと派手に出てきたりする感じなんだ。

きっついことやったり、あるかないかの細い道で目的を目指したり、でも結構ふらふらおかしなことやったり、真面目に進んでみたり色んな面があるんだ。夢の浮橋みたいに、足を着けないでいくのもいい感じになってんの。

世間なんてもん超えちゃってるから、「鬼貫」って名乗ってる。まあ鬼だよね。
全部イケ歌なんで、あんまり有名じゃないんだけど、少なくてももっと読みたいと思うわけ。自分探してみたんだけど、やっとこんなもん? てくらいちょっとしかないし。

「七車」って本人が選んだアルバムも全然外じゃ知られてないし、めっちゃそれも広めちゃったりして、みんな鬼貫が鬼って言われてるすげーとこ見て、ちょっくら頭叩きこんでみたら、芭蕉先生と同じくらいのレベルの人だってゆーのも、延宝から享保の俳諧の凄さってのも解るってもんじゃん。

今俳諧やってる人の“心に花の匂いもするし、月の光も来て”俳諧の好いとこ倍増って感じじゃね? とか思っちゃうからさ、自笑に言われるまんま、この前書き書いてたりするんだよね。

明和五年春二月
不夜庵太祇



超訳:硲

フィーリング重視
古語事典、参考図書不使用w