表紙で手に取った1冊。
「ティンブクトゥ」/ポール・オースター/新潮文庫。
↓文庫も同じ表紙です。
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ミスター・ボーンズとウィリー。
一対の最良のペアの物語に、
溢れかえる言葉と言葉と言葉とリアル。
やがて年老いた飼い主はあらかじめ決められていた天国のドアの前に座りこむ。
傍らには犬。トップガンならぬトップドッグ。
ティンブクトゥは何処にある。
あの砂漠の向こう、河の向こう、吹きつける風を越え
ただの一瞬で辿り着くのだという。
ミスター・ボーンズは夢を見る。
そして、また走り始める。
〈感想〉
犬も人間も瀕死という先入観を覆さんばかりの躍動。息ぐるしいほどの言葉の放射。
それから生きる=哲学すること。
別れの朝、
神が鉄槌を下すのを待ったのに、それは訪れなかったというところが特に印象に残りました。
「我が家の序列」に続き、今月はいい犬ものに出逢っているなぁ。