5話。
舞原視点。
名家なんだよ、とぽんと言われてもなぁ。それが当たり前で自覚のないキャラクターだから、こういう書き方なのか。
譲原の壮絶な過去が語られ、舞原ともどもやるせなさや怒りに震えたり。
ほのぼのした青春も感じるので、実は舞原視点はアリだったのか。
この切り貼り感がなくなればいいのに。
後半、
急転直下の先輩の告白(限りなくぁゃιぃ)とか、命かけてる女とか、
何故そこで逃げるのか舞原、とか、
恋愛小説ならではの擦違い展開が……。
この人、雨の中を何回行ったり来たりするんだろう。
コントじゃないんだから。
最終話。
最低だった先輩が一番共感しやすかった件。
そんな簡単な着地点でいいんだ。
えええ、そしたら5話の最後で止めて、結末は皆さんのご想像に任せる「女か虎か」パターンが良かったような。
まぁ、爽やかに終わるから、後味よくて一定層に受けそう。
<まとめ>
構成は魅力的。
ストーリーは、引き込まれるところもあるのだが、メリハリがあるというより、痙攣的(←1回使ってみたかった表現)な起伏に富んでいる感じ。
文章は多少おかしな気もするが、意図して視点ごとに書き分けているのならば、めっけもんの自然さ。自視点と他視点のギャップがいい。
この作者、3人称で書くとどうなるのかなぁ。
キャラクターもリアルっちゃリアルでしょう。
んー、面白かったが、
やはり硲は恋愛小説に不向きだと感じた。
多分ツッコミどころが、可成ずれているだろう。
ともかくミステリ趣味の構成に救われた。