「シルバー村の恋」/青井夏海/光文社文庫。
- シルバー村の恋 (光文社文庫)/青井 夏海
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北竹林市総合コミュニティセンター、まるで早口言葉だ。(本文より)
といわれた建物を舞台に続く、市民の日常連作ミステリ。
ぬるいと思われがちな日常の謎だが、ともすると共感を呼ぶ偏見や、避けて通れない家族・ご近所さんとの駆引きあればこその面白さ。
発想の転換が良かった。
ハウツー本のような各章題に負けずに読んだ甲斐があったよ。(あれ、原題のほうがいいと思うんだ)
奥さん、これはお買い得だよ!
<収録作>
●「もう一度ときめきたいあなたに」
(原題「シルバー村の危険な恋」)
新入りの女性に話し掛けるうち、彼女が流行りの投資詐欺に合っているのではないかと、日高一郎は思いはじめた。
●「自分らしく生きたいあなたに」
(原題「第二小会議室の仁義なき攻防」)
カルチャースクールにも慣れてきたころ、いつもの英会話クラスに突如珍客が。
思い切って再婚に邁進するはずの奈央子は、何故かぶりっこ主婦とメル友に。
●「セカンドライフに備えたいあなたに」
(原題「トレーニングルームの華麗なる軍団」)
脂肪の燃焼のため、確かな老後のため、令子は今日もまた嘘をつく。
●「マイペースで勉強したい君に」
なんでこんなことに!
セーラー服の裾を翻して泣きながら耕は走る。走る走る。
ああ、女子の気が知れない。
●「家族の絆を見失ったあなたに」
受験生の父として?
「勉強してるか?」しか言わないお父さんに何ができるっていう。
それよりも私達はあの事件を解決しなきゃいけないのに、と真由は考えを巡らせる。