50円玉 | 猫の島調査報告書

猫の島調査報告書

月夜にささやかな酒宴 ことのは積み上げ十年目

自ページのブログパーツを見て、今年もMotoGP開幕まで1月きったのだと気が付いた。完全に浦島太郎です。
しかしカタールのナイトレースはいい加減回避できないものか。昼開催は昼で条件が悪いのだろうしバトってくれるのは大歓迎だが、無駄な危険は背負わせないでくれよ。


さて
今日は、学生アリスシリーズの短編が収録されているこちら。

競作五十円玉二十枚の謎 (創元推理文庫)/若竹 七海



¥777
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この短編集は、少し面白い経緯で作成されている。

小説家・若竹七海は、その昔とある書店でバイトをしていた。
その書店に不思議な老人が現れる。毎週土曜日になると両替だけを頼みにレジに現れる客。
彼はいつも【50円玉20枚を、千円札に両替】するようにと若竹に頼むのだった。


この実話を『日常の謎』として、解決編が応募された。

有栖川有栖の解答編は、「老紳士は何故……?」。
マリア(なぜか文学部所属となっている)がアルバイトしている書店で起きた話としている。
老紳士の奇行に1人で考えあぐねた彼女は謎を推理研に持ちこみ、次の土曜日には部員による張り込みが実行されることに。

バカバカしさと切なさが混じらない作品です。いい話なのにオチをそこに持ってくるか!
EMCの仲の良さを感じたいかた、
江神さんが未読の有名ミステリの題名を知りたいかた、
老紳士好きのかたにオススメです。


字数の関係上、収録作は次に載せます。