強化期間を狙ったかのようにヤツが帰ってきました。
「まほろ市の殺人」/祥伝社NON NOVEL。
- まほろ市の殺人 (ノン・ノベル)/有栖川 有栖 我孫子 武丸
- ¥920
- Amazon.co.jp
初出は、祥伝社ノン・ポシェットの400円文庫シリーズ。
各作品とも、同じ『まほろ市』を舞台にした癖の強い事件です。ここでしか読めない傾向の作品です。
今回は、春・夏・秋・冬同時収録なので、初めて読むにはお得感があるかも。
大好評の真幌市の地図付き。
※ 三浦しおんの作品とは関係ありません
<収録作>
春「無節操な殺人」/倉知淳。
★★★★☆ 良かったし面白かった。
夏「夏に散る花」/我孫子武丸。
★★★☆☆ 2.5点。タケマルなのに普通。
秋「闇雲A子と憂鬱刑事」/麻耶雄嵩。
★★★☆☆ 作品として粗い。賛否両論だろうが個人的には好きだ。
冬「蜃気楼に手を振る」/有栖川有栖。
★☆☆☆☆ ごめん、ミステリとして無理。
以前、この記事 で、自分の中の「まほろ市の殺人 ~冬」の位置付けをはっきり示しました。「ペルシャ猫の謎」は許せても、これは無理です。
今でも「冬」で好評価を下せるのは、蜃気楼の美しさと鮎川鉄道略して鮎鉄だけです。鮎鉄なんて4作品の共通設定だし。。。
↓単品の時の表紙はこんなでした。↓
![猫の島調査報告書-冬.jpg](https://stat.ameba.jp/user_images/20090310/09/grayground/95/4d/j/t02200293_0240032010150546072.jpg?caw=800)
作品世界を共有したミステリという試みは良かったと思います。
好奇心の強いかたにオススメします。