小鳩さんのフラれ理由、身に覚えのある人挙手(・ω・)ノ | 猫の島調査報告書

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月夜にささやかな酒宴 ことのは積み上げ十年目

今朝読み終えた本をご紹介。

秋期限定栗きんとん事件」下/米澤穂信/創元推理文庫。
秋期限定栗きんとん事件 下 (創元推理文庫 M よ 1-6)/米澤 穂信
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いやいやいや、とんでもない。


●あらすじ
小市民を目指す小鳩と小佐内の2人は、「夏期限定~」の事件をきっかけに目的,手段と意識のずれを理由に行動を別にした。
そんな秋に物語はスタートする。


彼らの通う船戸高校近辺で発生した放火事件がメイン。

新聞部の1年生・瓜野は放火事件を校内新聞の記事にしたいと思っていた。彼には放火事件の秘密をつかんだという考えがあったのだ。
部長の助力を得て、とうとう記事は連載になり、事件を大々的に扱うようになる。同時に瓜野は犯人捕縛を目的とする活動を始めた。

年をまたいで続く放火。
毎月発行の船戸月報。瓜野の記事は的確に次の犯行現場を予測していく。


犯人は誰なのか?

瓜野は犯人を捕まえられるのか?

エセ小市民の小佐内と小鳩は再び巡り合うのか?

そして栗きんとんはいつ登場するのか?



驚愕の内に事件は、終幕する。

答えはすべて示されていた。



●感想
そう
これが、小市民シリーズだった。

新聞部員の彼氏と甘味屋に行く小佐内。
可愛らしい彼女ができて毎週のようにデートを重ねる小鳩。
ラブコメのような上巻を読むと疑いたくもなるが。

解決編まで読んで。
腹を抱えて笑っていいのか
涙を流して悼むべきなのか 非常に困った。
小市民としてはどちらを選べばいいんだろうね。

単体でもよいが、
出来るなら春、夏とシリーズ初めから読んでいただきたい。その方が仕掛けにハマりやすいのではないかと思う。

しかし下巻は中旬で出てくれて良かった。上巻から1ヶ月空くものだと思っていたので嬉しい誤算だった。
もうわざと冬期を出さないっていうのもアリじゃないかな。





秋期限定栗きんとん事件〈上〉 (創元推理文庫)/米澤 穂信
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