「大相撲殺人事件」/小森健太朗/文春文庫。
- 大相撲殺人事件 (文春文庫)/小森 健太朗
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父は親方、家は部屋。
門戸を叩くは金髪の、銀幕スタァかその男子。
日本文化を学ぶため「せんだいがく」に入学と、
迷いながらに行きつく先は、ちよらく部屋にございます。
勝てば「優」がもらえると騙し騙され力士の花道。
あれよあれよの4度の全勝、幕内昇進。
年の巡った今期はなんと、がっぷりよつに組みもせず
14の白星輝く今日日。
結びの一番、敵は横綱。だいじょぶか?
なにしろマザーグース見立てもびっくりの14日連続14通りの殺人で、
彼の対戦相手は全員いなくなってしまったのである。
――すなわち14連続不戦勝。
千秋楽、対する横綱の身は守れるのか?
真面目なバカミス連作短編集。
人大杉どころか人死に多過ぎ。この部屋ほんとにだいじょぶかい?
(仲良しライバルの鷹顎部屋の人数の減りようも気がかりです)
部屋のお嬢さんとのロマンスもなんのその、トリックとかロジックも関係なく勘違いしたまま力士・幕ノ虎ことマークは突き抜けていきます。
続編・中相撲殺人事件、小相撲殺人事件にも期待(笑)