独り異郷に在りて異客と為る | 猫の島調査報告書

猫の島調査報告書

月夜にささやかな酒宴 ことのは積み上げ十年目

「賢者はベンチで思索する」/近藤史恵/文春文庫。

賢者はベンチで思索する (文春文庫)/近藤 史恵
¥600
Amazon.co.jp


フリーターでファミレスでバイトをしている七瀬。下の名前は久里子、21歳女子彼氏なし。主人公。

いつも同じ席に座り、古新聞を片手にコーヒーだけで何時間も居座る半恍惚の人。ファミレス版・隅の老人?

勿論ただの老人ではない。



ミステリーとしては軽めだが、なにより読みやすい。
心が穏やかになって、また周りを見るのが楽しくなる。そんな本だった。

 1章は、公園と犬と老人。

 2章は、ファミレスと若者と老人。

 3章は、夢と家族と老人。

そして連なる時間の中で、主人公の家族(もちろん犬も含む)との関わり方も徐々に変わってゆく。彼女が透明に成長していくのがわかる。
賢者はその知をもたらす者である。




そう言えば、10年前の日記を発見した。