- 造花の蜜/連城 三紀彦
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とある母子がスーパーに買い物にいくところから、物語は始まる。
ハナが落ちている。
息子は言うが、不審な車に気を取られていた母親はおざなりな返事しかできなかった。
日頃から襲いくる無言電話、ぎくしゃくした薄氷の上の家族、いるはずもない場所に待ち構えていたかのような隣人、別れた夫の影、自らの秘密。
不審感が頂点に届こうとするその時、
目をはなした愛しているはずの息子が誘拐される。
未遂なら良かったんですが。
しょっばなから、不穏な空気しか漂いません。
しかし「ハナ」のイントネーションは間違えるのか疑問でした。世田谷区って東京ですよね。
あのシーンは、その後の錯誤を端的に示したシーンであったわけで、
簡単な錯誤が積み重なって、それでも気づかないままの方が日常生活が送れるようになるのだと、そう思いました。
今日は後向き解釈にこじつけたいんだなぁ。
昔何かの対談で、某田中氏と連城氏でペンネームが近いから隣に並べられる、という話があったのを思い出しました。
清々しいほど懐かしいですね。
(某田中氏のペンネーム=李。おそらく創竜伝の文庫2巻か3巻ぐらいの巻末)
しかして何故アキバの店は悉く8時に閉まるのだろう。
せめて9時まではっ!