一つ目の大学に通っている時に、
『心理学』と『カウンセリング』の授業を受けた。
この科目はもともと人気が高い。
一度くらいは、勉強をしたいと思った人は、たくさんいると思う。
安易な気持ちで受ける人が多いのも、病んでいる人が多いと言うのに、比例していると思う。
『心理学』の勉強は、誰かの心理をわかるものではない。
フロイトがなにをしたかというような、難しい学術を繰り返し聞いていく。
だいたいが、この辺りで、
この科目の試験は通るのかと不安がよぎっていた。
もれなく、私もそのひとりだった。
試験は、さほど難しいものではなかったと記憶している。
しかし、授業が本当に楽しかった。
難しい話を、教科書そのままに話せる人は多い。
でも、『心理学』の先生は、わかりやすく説明をしてくれて、
授業以外の時間にも、学生同士でしていた。
もう一度聞いてみたい授業だ。
さらに楽しかったのが、
『カウンセリング』の授業だ。
この授業は、5回以上聞いていると思う。
これは試験に落ちたからではない。
以前は、出欠席がウルサくはなく、何度となく潜り込んで聞いていた。
年配の教授はなまりがあって、聞き取りづらいところもあったのだが、
人柄が出ているようで、授業のたびに、生徒はだんだんと前に詰め寄って聞いていた。
つまり、そうでもしないと聞き取れないのだ。
話は、本当に楽しくて、聞き漏らしたら、もったいない気持ちにさせるのだ。
階段教室に響く笑い声が、耐えなかった。
もちろん、面白いだけでは授業にならない。
宿題もレポートもないだけに、自分で勉強をしたくなる。
話もよく脱線をしてチャイム前に終わることもないのだが、
誰も、席を立ちたがらない。
今もお元気にしておられるだろうか?
教壇に立たれているだろうか?
こうした思いをさせてくれる先生は、本当に素敵だ。
そうした先生の授業に出会えた私は、幸せだ。
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