OPEは多くの医師や看護師で行われる。
だから、麻酔前とは言え、主治医のK医師と挨拶に来てくれたH医師しか覚えていられない。
OPE後に医師が来たんだけど、私には、初めて見る顔だったんだ。
仮にA医師としておきます。
ちょっとA医師は変わった感じがした。
OPEは、胆嚢にかなり脂肪の癒着があって、手こずった話を教えてくれた。
そして、骨盤内腹膜炎の跡があるとも言われたんだけど、
後で主治医のK医師に聞いたら、心配はないと、ちょっとはぐらかされてしまった。
さらにA医師は、一度部屋を出かかって、戻って来た。
『OPE中の事、覚えてる?』とA医師
『いいえ。全く覚えてませんが?』と私。
『覚えてないんなら、いいんだ。』とA医師。
『何があったんですか?』と私。
『麻酔効いてるはずなのに、かなり暴れてたから、何してたんだろうって思って』
とA医師は両手を広げてジェスチャーして見せた。
『ご迷惑おかけしてしまったみたいで、すみません。』と私。
『これは、あなたがいけない訳でなく、麻酔下での事だから、気にしないで』とA医師。
そして、病室を出て行ってしまった。
しばらくは、恥ずかしい思いの中にいたの。
なんとなく、もしかしたら、『白鳥の湖』を踊っていたよな感じがした。
少しして、麻酔の件は、わざわざ伝えなくてもいいのにと思った。
どこにでも、変わった医師はいる。
なんだけと、このA医師は、私に何を伝えたかったのだろう?と疑問に思った。
胆嚢に脂肪が着いていた話?
骨盤内腹膜炎の跡がある話?
OPE室で暴れていた話?
不可解な謎を残して、いなくなった。
どこにでも変わった医師は付き物だ。