今回は引き続きマラッカについて書く。

モスク、中華系寺院、教会が共生する多様性こそ、マラッカひいてはマレーシアの魅力だろう。


街の中心部にはオランダの教会がある。


重厚な装飾と美麗なステンドグラスを備えた小さくて美しい教会では、外の喧騒から離れ時間が止まっているようだった。



少し歩くと、中華街が広がっている。春節の飾り付けの一環だろうか、巨大な竜のモニュメントが頭上に渦巻いていた。



中華系寺院は多くの人で賑わい、お香の薫りが漂っていた。

鮮やかで微細な装飾が見事だった。

中華系住民の憩いの場にもなっていて、彼らの結束の強さを感じた。



街中では獅子舞が奉納されており、商売繁盛が賑やかに願われていた。



丘の上にはポルトガルの教会跡地があって、フランシスコ・ザビエルの像が立つ。

アジア圏の布教に情熱を注いだ彼が、静かにマラッカ海峡を眺める様に感動を覚えた。

欠けた右腕の行方は諸説あるらしい。



街中には彼を偲んで建てられた教会がある。

遠目にも目を引く白亜の姿は、運河沿いから眺めると一層美しかった。

工事中で入れなかったのが残念だ。



運河はやがてマラッカ海峡へと至る。

海峡では夕陽に輝くモスクが待っていた。

この海峡を鄭和の艦隊やザビエルが通ったと思うと浪漫がある。




街の中では国教であるイスラム教のカラーが薄かった。

海の上で穏やかに佇むモスクを眺めて、度重なる侵略を経て手にした平穏の重みを思った。


ウォールアートとテーマパーク、民族と宗教の多様性が形作るこの街は、エネルギッシュでもあり穏やかでもあり、不思議な魅力に溢れていた。