今回はバトゥ洞窟について書く。

マレーシアは他民族国家である。

インド系の寺院、中華風の寺院、イスラムのモスク、キリスト教の教会など、一つの国に居ながら様々な文化に触れることができる。


そのうちの一つ、バトゥ洞窟はマレーシアで随一のヒンドゥー教の聖地である。



入口では43mの巨大な神像が出迎えてくれる。

切り立った崖の中のにある洞窟を目掛けて、長い長い階段が伸びている。

人々はこの急な階段を、襲撃してくるサルに怯えながら一心に登っていく。

彼らは完全に野放しだが、目をつけられなければ問題はない。



ようやく登り切ると中は洞窟になっていて、インド系の曲を爆音で流している小さな寺院がある。

派手な孔雀や鮮やかな門が美しい。



そこから更に登って行くと、大きな窪地が開けてくる。ここが洞窟の終着点だ。





鮮やかな寺院が洞窟に守られるようにひっそりと建っている。

寺院の中では絶えず祈りが捧げられ儀式が進んでいく。

暗い洞窟を抜けたからか、降り注ぐ光が一層眩しく思われた。


大勢の観光客で賑わっていたが、信者の中には裸足でこの長い道のりを上り下りし、熱心に祈りを捧げている人も見られた。

信仰に対する熱意を垣間見ることができて嬉しかった。