8/5・6で青森県を旅行してきたので、順に書こうと思う。

今回の目的地は下の3つで、電車とバスで移動した。

①日本三大霊場:恐山 

②青森駅:ねぶた祭 

③十和田湖・奥入瀬渓流

 

①日本三大霊場:恐山

日本三大霊場といえば、比叡山・高野山・恐山を指すそうだ。

他の2つは既に行ったことがあって、それぞれが独特な静けさを湛えていた。

1月に恐山に行く予定を立てていたが、冬季は閉鎖されていたので

この時期まで待たなければならなかった。

 

下北半島は初めて来た。結構北だが暑かった。

 

恐山と宇曽利湖

 

常に山から風が吹き付けてくるし、湖は実は酸性度がとても強いそうだ。

美しいけれど生きているものを拒むような静かな場所だった。

 

あの世とこの世との距離は浜辺から湖を挟んだあの山と

同じぐらいしかないのかもしれない。

邪魔な肉体を手放した後なら、簡単に行き来できそうだ。

死は誰かをどうしようもなく手の届かない場所へ連れ去るのではなく、

その気になれば気軽に遊びに行ける場所に運んでいくのだと感じた。

昔から今日までたくさんの人たちがこの景色に救われてきたのだろう。

私の心も少し軽くなった気がする。

 

恐山の境内はしみ出している硫黄や人骨の山のような

ゴツゴツとした白石の小山で荒涼としている。

殺風景だがそれでも植物が懸命に生きていて、蝶やトンボもいた。

一匹のアゲハ蝶が散策する私を見守るように暫く飛んでついてきた。

場所柄か、故人が挨拶をしてくれたようで嬉しかった。