心拍数安定とうつ抑制と経過 | 甲状腺機能亢進症の闘病記録

甲状腺機能亢進症の闘病記録

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朝2錠夕1錠で飲んでいたプロピルチオウラシルは私ほどの亢進症患者だと効果がないようだった。

結果、としてその後に控えていた血液検査の結果(先週)甲状腺機能は最も悪化していた頃まで戻ってしまった。

それから最大投与量の6錠に変更し、しばらく様子を見ることにした。

 

それとは別に今回はアルセノールという心臓の負荷を抑える薬を日に1錠飲むことになった。

 

以降色々と気がついた点があったので、下記に綴っていく。

 

 

甲状腺機能亢進患者は心臓の負担がかかる。脈拍も血圧もあがっている状態になり、代謝も高まる。躁鬱症状も発症しやすい。"甲状腺疾患診断マニュアル"によれば、躁鬱を含めた心臓の圧迫感や動悸を抑えるためにインデラルやテノーミンといった心臓の負担を抑える薬を与えることがある。

結果として多くの場合で脈拍は安定し、動悸も治る。

しかし脈が安定してくると相乗的に躁鬱状態が治ることが多いようだ。

例に漏れず私も大変安定しており、イライラ、怒りっぽい、突然の強い不安などの症状が徐々に減少していることを自覚している。

そしてそれらが精神的な安定をもたらすことで甲状腺の亢進状態も相乗的に安定しやすくなるとのこと。

インデラルとテノーミンの2種類が甲状腺疾患患者に与える主な循環器官用薬剤であり、アルセノールはテノーミンに分類される。

両者に大きな違いはないが、インデラルは無顆粒球症が副作用にあり、白血球数が減少することで抗体を作れなくなってしまう。無顆粒球症は抗甲状腺薬にも副作用として存在するため二つ重なることを危惧した上での処方だと考えている。

また、テノーミンは半減期が長いため1日1錠でも長く大きな効果を発揮する。(インデラルは3錠が目安)

伝え忘れたが、私の現在の脈拍は68~72(安静時)であり理想的だ。

 

さて、プロピルチオウラシルの投薬経過について話したいところだが、これについては自覚症状がわかりにくくなっている。それは循環器官用薬剤を飲んでいるため動悸などで判断がつきにくくなっているからである。

 

変化の一つに軟便ではなく普通の便が出るようになってきた。つまり、腸内が過剰に動いていたが、落ち着きを取り戻しつつあると考えている。

しかし自覚できた症状はこれだけでその他は一向に良くなっていない。

とかく、脱毛については以前にまして少しだけひどくなってきたように感じるが、甲状腺ホルモンT3およびT4の過剰分泌を強く抑制することでまたホルモンバランスが崩れたことによる脱毛なのかもしれないと前向きに考えている。

しかし、それを嘲笑うかのように気になる症状も続いている。食べても食べても全く太らないのだ。ここ最近日々の生活では到底消費しきれないほどのカロリーを摂取しているはずなのだが、一向に脂肪がつかない。それどころか腹12分目かというくらい食べても翌朝には嘘のように空腹になる。

抗甲状腺薬がメルカゾールだった時があり、それは5年ほど前になる。

当時は薬剤の効果が早く出てホルモン値が安定してきたのと同時にひどい鬱や思考力低下、肥満に襲われた。それは薬剤が効きすぎたことによって低下症状態を引き起こしたと考えられる。

幸運なことに今は頭もはっきりしている。

思考力は依然として落ちていない。

これが薬剤による違いだったのか強度による問題だったのか未だ明確には言えない。

 

そして今は薬剤が効いているかどうかの判断を自覚症状等から判断しにくいところが悩みである。