ソーシャルの恐怖 | REBORN!fun to running again

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やっぱし走れるって最高!

少し前のことなんだけど、25日、朝の通勤で川の橋に多くの消防車が止まっていたのだ。
何か事故かな?と思いながら通り過ぎたんだけど、その夜、息子が水難事故があったというのだ。

話の内容は、地元の中学生グループが乱闘を起こし川に転落、一人が亡くなったというもの。そりゃー大事だ。でも待てよ。

何時のニュースでやってたの?と聞くとラインで知ったとのこと。

それだけの事件なら絶対ニュースでやるから確認した方が良いよ。

実はワールドカップのとき、ネイマールを怪我させた選手がファンに撃たれるという息子の話を鵜呑みにしてテレビのニュースを片っ端から見た苦い経験が頭をよぎったのだ。

結局、ニュースに出なかったので違うねということで一件落着‥したんだが。

今朝、隣の奥さんから「先日の水難事故、デマだったんですね」と話しかけられ、その内容にぞっとした。息子の話と全く同じなのだ。

昔から噂話に尾ひれがつくことはよくある。しかしそれは井戸端や学校内で終わる。両者の噂は決して交わらない。そして井戸端から家庭に、クラスから校内に話が広がるには数日かかるし、その過程で間違いを指摘されることもあるのだ。そして噂は噂で終わる、そこの信憑性はなくなるのだ。

しかしスマホとラインの普及は、この手の話に「回覧板」みたいな性格を持たせて、瞬時に広範囲に拡散させる。つまり噂話が信憑性を持って一人歩きするのだ。

そこには井戸端会議やクラスの噂というものはない、「情報」として奥さんにも息子にも平等に行き渡るのだ。

回覧板を疑う人はいない、まして現代では情報をテレビよりネットに求める人間が多い。

これって、ひとつ間違うとファッショやパニックに繋がりかねない。だって真偽を確認する前に拡散してしまうんですもの。感染力はエボラの比ではありません。

とにかくこういった話を聞いたら、まずその情報ソースを確認するのが大切だよね。
でも自分が踊らなくても、周りが全員踊ったら、どうしようもないわね。怖いなぁ。