今回のハーフでは実は心の奥底で決めていたことがありました。
一つ目。本当は新宿で果たしたかったんですが、今のランニングスタイルが自分に合っているかを確かめたかった。昨年6月に体調を崩して走れなくなったとき、自分が思っている以上に自分には「基礎体力がない」と実感してランニングスタイルをガラリと変えたんです。結果を出すことで方向性を確かめたかった。
そして浅井様がお見えになるということも大きかった。実際のところ、ランニングスタイルを変えたのは良いけれど、果たして本当にそれで良いのか自信が持てなくて浅井様のランニングクリニックに参加したのだ。そこで洗脳されたことはブログに書いたわね。浅井様の考えが自分にとって正しかったことを報告したかった。これが二つ目。
しかし一番の理由はいいかげんな自分へのリベンジでした。無論小心者だからそんな格好よいことを公言できませんでしたけどね。
もともと今回の羽生ハーフは予定になく、新宿シティを今期のラストにするつもりだったんです。しかしブログにも書いたけど、何ともいいかげんで気持ち的に中途半端な走りをしてしまったんです。そんな自分が嫌で急遽申込したのだ。
しかし不注意から二週間前に風邪をこじらせ咳が止まらなくなり、走るどころか参加する意欲すら萎えてしまった。それでも土曜日に走ったら走れるのが楽しくて嬉しくて、参加だけはしなきゃもったいないという気持ちになったのだ。
だから今期ラストに相応しい真摯な気持ちで臨もう、いいかげんな気持ちで走るのだけは止めようと密かに決めてたんです。
会場入りし「本当に走りきれるか?」と不安が鎌首を持ち上げてきたところで「のぶ」さんとお会いしガッツを頂く。気分的に楽になりました、のぶさんありがとうです。
初めての羽生ですが、新宿や手賀沼に比べるとランナーの絶対数が少なく、スタートの混雑も競技場を出て少しで緩和されるというタイムアタックには絶好の大会です。気温も新宿に比べたら断然暖かい。何と最初に1キロで既に5分18秒。
一瞬どうしようか迷いましたが、レースコンディションは新宿より良いし、これから先もこんなコンディションの日にめぐり合える保障はないので「強気」で押して行くことに決めました。遣り残して悔やむよりどこまで攻められるか試したいと思いました。
羽生は1キロ毎に標識があるのでペースが把握しやすいです。ランナーも少ないため見落とすこともありませんでした。
10キロ地点の通過が49分。早過ぎる、後半持たない。けど頑張る。
13キロで呼吸が乱れ始めます。ウォークマンの音を大きくしてカバー。
13キロで呼吸が乱れ始めます。ウォークマンの音を大きくしてカバー。
残り5キロで息の乱れが収まる。やったぁ!と思ったんですが、何故か周りのランナーに「抜かれる抜かれる」。そう、一人ペースが落ちはじめたので呼吸が整いだしたんですね。
ここからはペースを落さないように必死。もう呼吸は回復してるけど、今度は足が動きません。もう言う事を聞いてくれない。過去の大会とは逆にドンドン抜かれていく、けど相手のスピードに全くついていけない‥こっちはそれどころじゃないというのが本音。気を抜くと止めどなくスピードが落ちていく感じ。
残り3キロで50分切りは確信。しかし、もう少しというところで「あと2.0キロ」という表示。えぇぇ!慌てて時計を見ると残り8分切ってる。もう5分40秒辺りまで落ちてるから50分切りは絶望と思った矢先、今度は「あと1キロ」の標識が見えた。さっきのは「20キロ」地点の表示だったんか。闘志に再点火。
最後はフォトサービスに笑顔を振りまく余裕もなく、ひたすら走る(傍目からはジョグに見えてるんだろうなぁ)。そしてゴォォォル。
ロボットみたいな足取りで記録賞を取りに行きます。そして出てきた結果は
「やったぁ!」自己ベスト更新
実は初ハーフを含めて過去の3大会は記録賞貰ってもサバサバしてたというか、別に感慨にふけることもありませんでした。しかし今回は昨年の「もう走れなくなるんじゃないか」という時期や新宿の不完全燃焼ランもあって胸に「ジーン」ときました。
走りやすいコース、少ないランナー、マラソンには絶好の気象条件(曇り、それほど寒くもなく、風もほとんどなかった)など今回の大会は自分には恵まれたものでした。どれかひとつでも欠けたら50分きりは達成できなかったと思います。
今期の最後に良い結果を残せました。明日からはまた一から始めたいと思いますが、もう少し余韻に浸りたいです。


