という本をブックオフで買った。谷口浩美様の自叙伝だ。
これが堅苦しい内容かと思いきや、つかみ所が良く判らない、ひょうひょうとした内容で、あの名言「こけちゃいました」を彷彿とさせるのだ。
中でも面白かったのが参考記録とはいえ2時間7分台をたたき出した北京国際マラソンとバルセロナ直前に薄利骨折しリハビリするところ。
まずは北京マラソン。当日朝に見た夢の話を書いてるが、これが最高にシュール(夢だもんね)
「私も自転車に乗っていた。メコネンも自転車に乗って現れ、ぶつかり、転んで、その後は二人して走り出す。一緒にマンホールのようなところに落ちて、必死ではしごを上る。何故かイギリスの選手が目の前を上がっていって、次に私が地上に出た。続いてメコネンが上がってくるが、私は「もぐら叩き」でもするように、メコネンの頭を一生懸命たたく‥」
次にリハビリ。
宗猛さんが立てたトレーニングを治療の合間にこなすんだが、これがマラソンの合宿でも経験しないくらいのハードトレーニング。谷口様は猛さんもこんなトレーニングをこなしてきたんだと必死に励んでたら、猛さんが「こんなことやるのはお前が初めてだ」‥信じた私がバカだった。
更に、一人になったときに「こんなことをしてて本当に直るんだろうか」と思ったことはある。
‥
谷口様、実に正直です。