しばらく経った午後5時頃。
家の呼び鈴を鳴らす音が聞こえた。
「ん? こんな時間に誰だろ」
うたた寝をしていた玲奈は呼び鈴で目を覚まし、そう呟く。
玲奈の枕元ではエミィがすやすやと眠っている。
一方、龍助は床に寝転んで漫画を読みあさっていた。
「ちょっと……ちゃんと読んだら片付けてよ」
読み終わったであろう漫画が転がっているのを見て玲奈がため息をつく。
「んーい」
それに対し生返事をする龍助。
玲奈はもう一度ため息をつくと部屋をでて階段を下りていった。
「はい?」
玲奈が扉を開けるとそこには一人の男子生徒が立っていた。
身長は175cm程で、細身。
龍助のボサ毛とは対照的に整えられたくせ毛であった。
顔も整っており、いわゆるイケメン。
(げっ……)
その少年は玲奈の彼氏・池沢隼[いけざわはやと]であった。
彼氏といっても玲奈に気は無く、告白されたので付き合っているだけだ。
「今日、早退したって聞いてさ。来ちゃった」
隼はそう言って微笑む。
(じゃあもちろん龍助のことも知ってるってわけか)
「元気そうでよかったよ」
「……うん。まぁね」
(知ってるくせに知らないふりか)
玲奈はどうこの状況を打開するかを考える。
「なぁ玲奈ー、腹減った」
そんな状況の中、何も知らない龍助が最悪のタイミングで階段を下りてきた。
(げっ!!)
玲奈の嫌な予感は的中する。
隼が龍助の存在に気がついてしまったのだ。
「え?」
隼はそう呟いて玲奈の方を見る。
玲奈はもはや苦笑いしかできなかった。
「おいー? また無視か?」
龍助が玲奈の肩をつつく。
「……ちょっとあがらせてもらってもいい?」
隼の言葉に玲奈はしぶしぶ頷く。
(さぁてどうしよ……)
隼が靴を脱ぎ、中へと入る。
「あ、えっととりあえず私の部屋に……」
そう言って玲奈は自分の部屋に隼を案内する。
彼氏とはいえ隼を家に入れるのは初めてなのだ。
玲奈、隼、龍助の順に階段を上り、玲奈の部屋に入る。
「なぁ玲奈!腹減った!!」
龍助はこの微妙な空気など気にせず玲奈にそう訴える。
「わ、分かった。お菓子取ってくるから待ってて……」
「やった!」
玲奈はお菓子を取りにいくために部屋を出て階段を下りていく。
「ねぇ、君って誰?」
ベッドに座った隼が龍助に話しかける。
「ん? 古賀龍助」
龍助は再び漫画を読み始める。
「もしかして彼氏じゃないよね? 従兄弟とか親戚とか?」
「ちげーよ」
漫画に集中する龍助は適当に答える。
「赤の他人?」
「そうだよ」
適当に答えながら龍助は漫画を読み続ける。
「じゃあ何でここにいんの?」
「うるせーな」
龍助の返答にいらいらを募らせる隼。
「じゃあもうストレートに言う。別に俺、あんな冷めた女すきじゃねぇけど…可愛いし、いい体してるから…つまりもうちょっとなんだよ。だから今日ようやく家に入ったのに君が邪魔。だから出てって欲しいんだよ」
龍助は漫画を閉じて床に置いた。
「お前、玲奈が何だって?」
龍助が隼を睨みつける。
「抱きたいって言ってんの」
「好きじゃねぇのにか?」
「当たり前じゃん」
隼は龍助を馬鹿にするように笑う。
「名前は?」
そう聞いて立ち上がる龍助。
「俺? 俺は玲奈の彼氏の池沢隼」
それを聴いた瞬間龍助は隼に殴りかかった。
殴られた勢いで本棚にぶつかる隼。
そのせいで本がどさどさと落ちてくる。
「えっ!? 何!?」
台所でお菓子を見つけ、立ち上がった玲奈は突然の物音に驚く。
「いってぇ……何なんだよお前は」
隼がそう言って立ち上がり龍助を睨みつける。
「お前の面と名前覚えたからな……二度と玲奈の前に顔出すんじゃねぇぞ!!」
「あ? なんだよ? 何かしたか?」
「玲奈のこと悪く言う奴は許さねぇ!!」
龍助が隼の胸倉を掴む。
「あ? 何? 惚れてんの? あんな冷めた女に? どうせお前も身体もく…」
龍助の頭突きが隼を弾き飛ばし、再び隼は本棚にぶつかった。
それと同時に勢い良く部屋に入ってきた玲奈。
「龍助!? 何やってんの!?」
龍助は無言のまま隼を睨んでいる。
部屋は本が散乱しており、無残な状態になっていた。
「隼、大丈夫?」
玲奈が隼に駆け寄る。
「いったぁ、悪い……俺、帰るわ」
隼は玲奈の手をどけ、立ち上がる。
「隼?」
隼は無言のまま部屋を出ていった。
「あのクソ野郎が」
閉まる扉を見ながら龍助がそう呟く。
パァーン・・・
玲奈の右手が龍助の頬をひっぱたいた。
「終わった?」
試着室の前でそう聞く玲奈。
「これでいいのか?」
龍助がカーテンを開け、姿を現した。
少し茶色がかった黒のジーパンに黒のTシャツ、そして白色のパーカーを着ている。
(やっぱ、こいつ顔はかっこいいのかも…)
現代の服を着こなす龍助を見て玲奈はそう思った。
「うん、それでいいや」
「いいのか? 何か変だな」
龍助が手を動かしてそうアピールする。
「あんたが変なの!」
「ちぇっ……」
龍助がそう呟くのも気にせず、今まで試着した龍助の服をいくつか持ってレジへ向かう。
「お金あるの?」
エミィが龍助にそう聞くと龍助が頭を抱える。
そしてもともと着ていた服の中からいくつかの金貨を取り出した。
「これ使えるのか?」
玲奈が慌てて龍助の手を隠す。
「私が持ってるから! ちょっと隠して!」
玲奈はそう言って龍助に金貨を片付けさした。
そして服をレジの方へと持っていく。
「あの…この服着て帰ってもいいですか?」
玲奈が店員さんにそう聞くと、店員はよろしいですよと笑顔で答え、龍助の新しい服についている値札を切り離した。
願い事に至らなかったため、エミィは会計の間、店の中を物色していた。
「お金はちゃんとあるから……共働きだし」
「友バッタ?」
龍助の意味不明な発言に苦笑いをすると玲奈は金額を確認する。
「以上7点で22800円になります」
その言葉に龍助が目を丸くする。
「えっ? いいのか高いぞ?」
「龍助も円分かるんだ」
玲奈がくすっと笑う。
「ただのお金の単位としか認識されてないけどね♪ 意味は分かるの♪」
戻ってきたエミィがそう説明する。
一方、当の龍助は全く意味を理解していない。
そんな龍助は気にせず、着ていく服以外の服を受け取ると3人は店を出た。
そして、玲奈たちは帰りに家の近くにあるスーパーに寄る。
「うおー!食い物がいっぱいだ!!」
龍助がそう言いながら見たことも無いであろうパイナップルのトゲにおそるおそる触れていた。
「これは売り物だからね」
「そうか…これが500年後の店か…」
龍助はそう言っていろいろと眺めていく。
「キャベツが安いのか」
そう言って玲奈はキャベツ1/2を買い物かごの中に入れる。
「おっ!これは知ってるぞ!」
そう言って龍助が大根を手にする。
「分かったから、元に戻して」
「お、おう」
龍助は玲奈に言われたとおり大根を元の位置に戻した。
「知らないものばっかりだな。なんだこれ?」
そう言って龍助はペットボトルをつつく。
「それは飲み物」
龍助はへー!と感心して様々な色の液体が入っているペットボトルを眺めていた。
買い物を済ませ家へ戻った3人。
「さてと……休憩」
部屋に着いた玲奈はベッドに寝転がる。
「うーん」
龍助は着ている服に慣れないのか腕を動かす。
「エミィも休憩する♪」
そう言ってエミィもベッドに寝転がった。
試着室の前でそう聞く玲奈。
「これでいいのか?」
龍助がカーテンを開け、姿を現した。
少し茶色がかった黒のジーパンに黒のTシャツ、そして白色のパーカーを着ている。
(やっぱ、こいつ顔はかっこいいのかも…)
現代の服を着こなす龍助を見て玲奈はそう思った。
「うん、それでいいや」
「いいのか? 何か変だな」
龍助が手を動かしてそうアピールする。
「あんたが変なの!」
「ちぇっ……」
龍助がそう呟くのも気にせず、今まで試着した龍助の服をいくつか持ってレジへ向かう。
「お金あるの?」
エミィが龍助にそう聞くと龍助が頭を抱える。
そしてもともと着ていた服の中からいくつかの金貨を取り出した。
「これ使えるのか?」
玲奈が慌てて龍助の手を隠す。
「私が持ってるから! ちょっと隠して!」
玲奈はそう言って龍助に金貨を片付けさした。
そして服をレジの方へと持っていく。
「あの…この服着て帰ってもいいですか?」
玲奈が店員さんにそう聞くと、店員はよろしいですよと笑顔で答え、龍助の新しい服についている値札を切り離した。
願い事に至らなかったため、エミィは会計の間、店の中を物色していた。
「お金はちゃんとあるから……共働きだし」
「友バッタ?」
龍助の意味不明な発言に苦笑いをすると玲奈は金額を確認する。
「以上7点で22800円になります」
その言葉に龍助が目を丸くする。
「えっ? いいのか高いぞ?」
「龍助も円分かるんだ」
玲奈がくすっと笑う。
「ただのお金の単位としか認識されてないけどね♪ 意味は分かるの♪」
戻ってきたエミィがそう説明する。
一方、当の龍助は全く意味を理解していない。
そんな龍助は気にせず、着ていく服以外の服を受け取ると3人は店を出た。
そして、玲奈たちは帰りに家の近くにあるスーパーに寄る。
「うおー!食い物がいっぱいだ!!」
龍助がそう言いながら見たことも無いであろうパイナップルのトゲにおそるおそる触れていた。
「これは売り物だからね」
「そうか…これが500年後の店か…」
龍助はそう言っていろいろと眺めていく。
「キャベツが安いのか」
そう言って玲奈はキャベツ1/2を買い物かごの中に入れる。
「おっ!これは知ってるぞ!」
そう言って龍助が大根を手にする。
「分かったから、元に戻して」
「お、おう」
龍助は玲奈に言われたとおり大根を元の位置に戻した。
「知らないものばっかりだな。なんだこれ?」
そう言って龍助はペットボトルをつつく。
「それは飲み物」
龍助はへー!と感心して様々な色の液体が入っているペットボトルを眺めていた。
買い物を済ませ家へ戻った3人。
「さてと……休憩」
部屋に着いた玲奈はベッドに寝転がる。
「うーん」
龍助は着ている服に慣れないのか腕を動かす。
「エミィも休憩する♪」
そう言ってエミィもベッドに寝転がった。
学校を飛び出した玲奈たちは行きに寄った公園にたどり着いた。
そして今日、龍助を座らしたベンチに座る。
「はぁ……学校さぼっちゃった」
「おい! さぼりはダメなんだぞ!」
変なとこに突っ込みを入れる龍助。
「いけない♪ いけない♪」
エミィもそれに便乗する。
「あんたたちのせいでしょうが!!」
「わ、悪い……」
玲奈の予想外の反応に戸惑う龍助。
「ごめんなさい」
一緒にエミィもしゅんとなっていた。
「うん、とりあえず服買いに行くよ」
玲奈はそう言って立ち上がった。
「服?」
「あんたの格好が目立ちすぎるの!」
そう言って龍助たちをつれ、玲奈は服を買いに行くために公道に出る。
「そっか……ってうをっ!?」
驚いて固まる龍助。
何故なら横を自動車が通り過ぎたのだ。
「また怪物か」
「怪物? あぁ車ね」
「くるま? でんしゃよいだのくるまだのこの時代は物騒だな」
龍助は通り過ぎていく車を見つめる。
「どっちも怪物じゃないよ。車も電車も乗り物」
「あれに乗るのか!? あんなの乗ったら振り落とされるぞ?」
信じられないといった表情で首を横に振る龍助。
「乗れるの。私はまだ運転できないけど」
そんなときにタイミング良く飛行機が上空を通過する。
「うわ!? 巨大鳥!? なんじゃありゃ!!」
飛行機に対しても予想通りの反応を見せる龍助に玲奈は思わず笑い出してしまう。
玲奈が笑うのを見て龍助は少し恥ずかしそうにしていたが、その後こう言った。
「やっと笑った」
「えっ?」
玲奈はドキッとして龍助の方を見る。
「だって玲奈、俺たちに会ってから一回も笑わないんだもんな」
「ねぇ♪」
そう言って笑う龍助とエミィ。
玲奈の顔がだんだんと赤くなっていく。
「え? え? そう?」
(また、私……ドキッとした)
「うん!」
そんなことお構いなしに笑顔で答える龍助。
「それだったら、龍助、さっき初めて私の名前呼んだ」
「え? 何だったっけ? ルナ?」
龍助がそう言って考え込む。
(こいつ、本気なのか冗談なのか分かんない……)
「えぇっと……笹峰……ツナ!!」
「玲奈よ! なんでさっき呼んどいてそこを間違える?」
「玲奈か……珍しいな」
そう呟いて龍助はなにやら一人で納得していた。
「そりゃ、龍助の時代にはいないだろうね」
そうこうしているうちに3人は服屋に着いた。
そして今日、龍助を座らしたベンチに座る。
「はぁ……学校さぼっちゃった」
「おい! さぼりはダメなんだぞ!」
変なとこに突っ込みを入れる龍助。
「いけない♪ いけない♪」
エミィもそれに便乗する。
「あんたたちのせいでしょうが!!」
「わ、悪い……」
玲奈の予想外の反応に戸惑う龍助。
「ごめんなさい」
一緒にエミィもしゅんとなっていた。
「うん、とりあえず服買いに行くよ」
玲奈はそう言って立ち上がった。
「服?」
「あんたの格好が目立ちすぎるの!」
そう言って龍助たちをつれ、玲奈は服を買いに行くために公道に出る。
「そっか……ってうをっ!?」
驚いて固まる龍助。
何故なら横を自動車が通り過ぎたのだ。
「また怪物か」
「怪物? あぁ車ね」
「くるま? でんしゃよいだのくるまだのこの時代は物騒だな」
龍助は通り過ぎていく車を見つめる。
「どっちも怪物じゃないよ。車も電車も乗り物」
「あれに乗るのか!? あんなの乗ったら振り落とされるぞ?」
信じられないといった表情で首を横に振る龍助。
「乗れるの。私はまだ運転できないけど」
そんなときにタイミング良く飛行機が上空を通過する。
「うわ!? 巨大鳥!? なんじゃありゃ!!」
飛行機に対しても予想通りの反応を見せる龍助に玲奈は思わず笑い出してしまう。
玲奈が笑うのを見て龍助は少し恥ずかしそうにしていたが、その後こう言った。
「やっと笑った」
「えっ?」
玲奈はドキッとして龍助の方を見る。
「だって玲奈、俺たちに会ってから一回も笑わないんだもんな」
「ねぇ♪」
そう言って笑う龍助とエミィ。
玲奈の顔がだんだんと赤くなっていく。
「え? え? そう?」
(また、私……ドキッとした)
「うん!」
そんなことお構いなしに笑顔で答える龍助。
「それだったら、龍助、さっき初めて私の名前呼んだ」
「え? 何だったっけ? ルナ?」
龍助がそう言って考え込む。
(こいつ、本気なのか冗談なのか分かんない……)
「えぇっと……笹峰……ツナ!!」
「玲奈よ! なんでさっき呼んどいてそこを間違える?」
「玲奈か……珍しいな」
そう呟いて龍助はなにやら一人で納得していた。
「そりゃ、龍助の時代にはいないだろうね」
そうこうしているうちに3人は服屋に着いた。
授業の終わりを告げるチャイムが鳴る。
玲奈は10分ほど遅刻したものの1限目の授業をきちんと受けた。
「ねえ、玲奈??」
授業が終わり伸びていた玲奈に一人の女子が話しかける。
「何?」
玲奈に話しかけた子が唯一玲奈の親友と呼べる幼馴染の沙川智香[さがわちか]であった。
身長は低く150くらいで、髪は茶髪のショートであった。
「今日、男の子と一緒にいたよね?」
「えっ?」
心当たりがある玲奈だが確信が持てるまでは余計なことを言わないようにして、智香の次の言葉を待つ。
「電車で二人で喋ってたじゃん。」
「あぁ…」
(完全に見られてた…)
玲奈はごまかしきれないと思い苦笑いをする。
「あの男の子、私の知らない人だよね?」
「うん。たぶん知らない。」
(ってか知ってたらビックリ…)
「なんかコスプレ? してたね……でもかっこよかった。」
智香も苦笑いとなんともいえない感じで話を続ける。
玲奈の口から詳しいことを教えて欲しい。
そんな雰囲気であった。
「かっこいい?」
玲奈はやけにその言葉に違和感を感じてしまう。
(どうだっけ? 何かノーテンキなイメージしかないや)
「あれ? そう、あの人!!」
智香はそう言って玲奈の後ろにある廊下の方を指差した。
そこには廊下を歩く龍助と飛び回るエミィの姿があった。
廊下では普通の格好でない少年が歩いていることで騒然となっている。
「あれ? なんかかっこよくない?」
どうやら龍助は現代の女子に顔受けがいいようだ。
「めちゃくちゃ人がいるなー! みんな同じ格好してる!」
キラキラした目で歩いていく龍助。
「龍ちゃん、私は皆に見えてないからあまり話しかけないほうがいいよ♪」
「え? そうか?」
龍助はその意味をいまいち理解していないようだ。
「ちょっと龍助!!!」
教室から飛び出してきた玲奈が龍助を止める。
「おっ! 玲奈発見! 今探検中!」
龍助は嬉しそうにそう話す。
「待っててって言ったじゃん!!」
玲奈がへらへらする龍助にそう怒る。
「何? あの子の彼氏?」
「あれ? 確か、他に彼氏いたはず…」
周りが玲奈と龍助を見てざわつきだした。
(あぁ、このままじゃまずい……)
玲奈は龍助の腕を掴み、走り出した。
「ちょっと来て!!」
「うっ!? おぉ?」
「おぉ♪」
そのまま玲奈は龍助とエミィをつれて学校を去っていった。
「彼氏連れて出ていっちゃったよ……」
窓から玲奈と龍助の姿を見つめそう呟く女子生徒。
「まさかの二股かぁ……」
そんな呟きを聞きながら智香は龍助と玲奈の後姿を見つめていた。
玲奈は10分ほど遅刻したものの1限目の授業をきちんと受けた。
「ねえ、玲奈??」
授業が終わり伸びていた玲奈に一人の女子が話しかける。
「何?」
玲奈に話しかけた子が唯一玲奈の親友と呼べる幼馴染の沙川智香[さがわちか]であった。
身長は低く150くらいで、髪は茶髪のショートであった。
「今日、男の子と一緒にいたよね?」
「えっ?」
心当たりがある玲奈だが確信が持てるまでは余計なことを言わないようにして、智香の次の言葉を待つ。
「電車で二人で喋ってたじゃん。」
「あぁ…」
(完全に見られてた…)
玲奈はごまかしきれないと思い苦笑いをする。
「あの男の子、私の知らない人だよね?」
「うん。たぶん知らない。」
(ってか知ってたらビックリ…)
「なんかコスプレ? してたね……でもかっこよかった。」
智香も苦笑いとなんともいえない感じで話を続ける。
玲奈の口から詳しいことを教えて欲しい。
そんな雰囲気であった。
「かっこいい?」
玲奈はやけにその言葉に違和感を感じてしまう。
(どうだっけ? 何かノーテンキなイメージしかないや)
「あれ? そう、あの人!!」
智香はそう言って玲奈の後ろにある廊下の方を指差した。
そこには廊下を歩く龍助と飛び回るエミィの姿があった。
廊下では普通の格好でない少年が歩いていることで騒然となっている。
「あれ? なんかかっこよくない?」
どうやら龍助は現代の女子に顔受けがいいようだ。
「めちゃくちゃ人がいるなー! みんな同じ格好してる!」
キラキラした目で歩いていく龍助。
「龍ちゃん、私は皆に見えてないからあまり話しかけないほうがいいよ♪」
「え? そうか?」
龍助はその意味をいまいち理解していないようだ。
「ちょっと龍助!!!」
教室から飛び出してきた玲奈が龍助を止める。
「おっ! 玲奈発見! 今探検中!」
龍助は嬉しそうにそう話す。
「待っててって言ったじゃん!!」
玲奈がへらへらする龍助にそう怒る。
「何? あの子の彼氏?」
「あれ? 確か、他に彼氏いたはず…」
周りが玲奈と龍助を見てざわつきだした。
(あぁ、このままじゃまずい……)
玲奈は龍助の腕を掴み、走り出した。
「ちょっと来て!!」
「うっ!? おぉ?」
「おぉ♪」
そのまま玲奈は龍助とエミィをつれて学校を去っていった。
「彼氏連れて出ていっちゃったよ……」
窓から玲奈と龍助の姿を見つめそう呟く女子生徒。
「まさかの二股かぁ……」
そんな呟きを聞きながら智香は龍助と玲奈の後姿を見つめていた。
「復活!!!」
ホームに下りた龍助が喜びのあまりそう叫んだ。
周りの人たちが一斉に龍助の方を見る。
(単純すぎっ!! てか目立ちすぎっ!!)
玲奈は恥ずかしそうに少し龍助から離れた。
「ダメだね♪ 龍ちゃん♪」
それを察してかエミィが悪戯に笑う。
「龍ちゃん?」
「うん♪ 龍ちゃん♪」
「やめろよ」
龍ちゃんと呼ばれるのが嫌なのかぶすっとなる龍助。
「龍ちゃーん♪」
玲奈の気持ちなど知らずにじゃれる龍助とエミィ。
「あんたたちなんでついて来たの?」
玲奈の質問にじゃれるのをやめた龍助とエミィ。
「なんでって? うーん、なんか焦ってたから!」
龍助がそう答えて微笑む。
「あのね……今から私学校なの!」
玲奈はそう言って早歩きで歩き出した。
「おう! じゃあ待ってるよ!!」
(待ってる!?)
玲奈は龍助の言葉を聞き足を止めた。
「待ってる♪」
エミィが嬉しそうに玲奈の周りを飛ぶ。
「それならいいだろ?」
満面の笑みで龍助はそう言う。
「ん……うん……?」
「よし! それで決まり!!」
龍助とエミィは二人で喜んでいた。
(なんで今…私、ドキッってしたの??)
3人は学校の近くにある公園に向かった。
「いい? そこでちゃんと待っててよ?」
玲奈が二人をベンチに座らしてそう言う。
「おう!」
「はいです♪」
龍助の手に持つ袋の中には先ほど玲奈がコンビニで買ったおにぎりとお茶が入っていた。
「よし……じゃあ行ってくるね!」
「行ってらっしゃい!」
「らっしゃい♪」
二人に見送られ、玲奈は小走りで学校へと向かう。
「結局遅刻だよ……」
(でもなんかいいな……こういうのも)
ホームに下りた龍助が喜びのあまりそう叫んだ。
周りの人たちが一斉に龍助の方を見る。
(単純すぎっ!! てか目立ちすぎっ!!)
玲奈は恥ずかしそうに少し龍助から離れた。
「ダメだね♪ 龍ちゃん♪」
それを察してかエミィが悪戯に笑う。
「龍ちゃん?」
「うん♪ 龍ちゃん♪」
「やめろよ」
龍ちゃんと呼ばれるのが嫌なのかぶすっとなる龍助。
「龍ちゃーん♪」
玲奈の気持ちなど知らずにじゃれる龍助とエミィ。
「あんたたちなんでついて来たの?」
玲奈の質問にじゃれるのをやめた龍助とエミィ。
「なんでって? うーん、なんか焦ってたから!」
龍助がそう答えて微笑む。
「あのね……今から私学校なの!」
玲奈はそう言って早歩きで歩き出した。
「おう! じゃあ待ってるよ!!」
(待ってる!?)
玲奈は龍助の言葉を聞き足を止めた。
「待ってる♪」
エミィが嬉しそうに玲奈の周りを飛ぶ。
「それならいいだろ?」
満面の笑みで龍助はそう言う。
「ん……うん……?」
「よし! それで決まり!!」
龍助とエミィは二人で喜んでいた。
(なんで今…私、ドキッってしたの??)
3人は学校の近くにある公園に向かった。
「いい? そこでちゃんと待っててよ?」
玲奈が二人をベンチに座らしてそう言う。
「おう!」
「はいです♪」
龍助の手に持つ袋の中には先ほど玲奈がコンビニで買ったおにぎりとお茶が入っていた。
「よし……じゃあ行ってくるね!」
「行ってらっしゃい!」
「らっしゃい♪」
二人に見送られ、玲奈は小走りで学校へと向かう。
「結局遅刻だよ……」
(でもなんかいいな……こういうのも)