でも 事実は一つです。
これはドラマ化された人気漫画
『ミステリと言う勿れ』の主人公のセリフです。
事実とは起こった嘘の無い出来事。
真実は
その事実に対する偽りのない、
人それぞれの解釈、受け取り方です。
事実は一つしかない。
そして人によっては
•ある事実によって
感情が揺さぶられる。
•ある事実によって生活が変わる。
•ある事実によって責められ続ける。
ミュージカルで有名な
「レ•ミゼラベル」
この物語での事実は、幼い家族のためにパンを盗んで投獄された主人公ジャン・バルジャンが釈放後、ある教会で銀の食器を盗んだということです。
しかし司教は銀の燭台までもあげたものであると告げる。これは司教の真実です。
ジャン•バルジャンは、そこで良心に目覚め、聖人としてそれからの生涯を終える。
聖人として生涯を終えたのがジャン・バルジャンの真実です。
ジャンバルジャンが燭台を盗んでしまった事実基づいて追い詰めるジャベール警部。どんなに理由があろとも
どんなに善行を尽くしたとしても
ジャン•バルジャンを追い詰めるのが
警部の真実なのです。
物語のメッセージの一つが
人生は変えられるということです。
事実は消えないのです。
事実からは逃れられないけれど
そこから人生は変えられる。
事実を無視するのは簡単です。
事実を忘れることなく
逃げることなく
自分が成長していくこと、努力すれば
自分なりの真実を他人も認めてくれる日もあるだろう、そんな事も伝えたかったのだと私は思うのです。
もし自分に都合がいい真実だけを
主張したならば
他人には事実以上のものは届かないということでもあると思います。
事実は一つです。
だれが何を言おうとも、時が経とうとも。
だから人によっては事実は重いと言うのかもしれません。