世間で言われるフレーズ
言い換えれば『符号』
例えば
『アラフィフのババア』
『専業主婦』
『キャリア女性』
『妻』
『パパ活』
私の職場には男子大学院生がいます。
その大学院生は、就活中です。
就活で疲れているのか、こんな発言を仲間の院生にしていました。
『就活ダルい。あ~ぁ、50位の金持ちババアと結婚して、養って貰うかぁ』
『マジ笑』
『ババアでいいわ笑』
『ないわぁ笑』
彼は国立大
理系の修士です。
世間的には高学歴です。
彼の私に対する態度は
丁寧な言葉遣い
いつも穏やかです。
とても几帳面で
真面目な院生だと思います。
彼の人間性の問題をとやかく言うより
私には
時に人は周りの人を
『人』では無く
『符号』として捉えてしまうもの、
そんな事が頭に浮かんだのでした。
私は
どこから見てもアラフィフです。
彼の発言のその時は
半径2mにはいました。
『私が側にいるのに気づいていない?』
いいえ
彼には
私は居るけれど見えていない
意識されていなかったのでしょう。
彼は
私を傷つける意図なんてないと思います。
アラフィフのババアの私は
そこに居らず
『職場の◯◯さん』という
『符号』で認識されていて
でも
実際私はアラフィフで
そんな発言に
動揺する心を持っている人間とは
認識していなかった
…のかもしれません。
院生の彼にとって
『50位のババア』とは
若い男が結婚しようと言えば
ホイホイついてくる程度の女性
という意味での『符号』
と考えれば、しっくりくるのでした。
周りを見渡すと
他人を
その人個人(固有のキャラ)では無く
『符号』で捉える傾向が
ある様にも感じます。
例えば
『専業主婦』の女性達は、
噂話と
不倫した女性を馬鹿にするしかない暇人という『符号』
『キャリア女性』とは
不倫界隈においては
専業主婦とは比べものにならない
美しさと賢さがある『符号』
サレ妻の『妻』は
女としての
賞味期限切れという『符号』
『パパ活』は
商品としての価値がある女だけが
出来るいい女の『符号』。
(世の中で用いられている『符号』を私なりにこうだろうと推測した見解です。気分を害した読者の方、申し訳ありません。)
『符号』で語ったり
捉えたりする人はどんな人なのでしょう?
もしかしたら現実世界に疲弊しているのかもしれませんね。
『符号』で語れば
大まかなイメージは伝わります。
その個人のキャラを
掘り下げる手間も要りません。
世間話に頭を使う会話は
避けたい時もあります。
そんな他愛もない世間話なのに
大学生に『符号』として認知され
その発言で生身の私は動揺しました。
人によっては
『符号』で語られる事が
耐えられない時があると思います。
『符号』でなく、生身の自分で見てほしい時、人によってはSNSで呟くのかもしれません。
そんな事を考えてしまう私は
疲弊して『符号』で語られることも
慣れてしまったけれど
でも、こうやってブログで
私は私なのです。と
皆さんに語りかけたい感情も抱いている
そんなアラフィフ女性です。