マンションの敷地内で5年近く面倒を見てきた子です。
名前は、ごまちゃん。
長年可愛がってきたこの子とのまさかの別れがやってきました...
本当にまさかの展開でした。
異変に気づいたのは14日(日)の早朝です。
それまでの数日間、いつもより食べる量が少ないなと思ってはいたのですが、誰か他の人にご飯を貰っているのかもと思い、さほど気には留めていませんでした。
ところが、この日は何をあげてもほとんど食べず、あまりにも元気がありません。体調が相当に悪いのが一目瞭然でした。
これは只事ではないと焦りました。翌15日(月)の早朝も様子は全く変わらず、こんな状態が続くようなら、保護して病院に連れて行かざるを得ないと悩みに悩んでいたのですが...
しかし、その日の夜に会えたのを最後に、ごまちゃんは姿を消してしまいました。
いつもは元気一杯で、他の猫たちに盛んにちょっかいを出していた子が、ぽつんと離れて道端で寂しげにたたずむ姿が、まるで死期を悟ってこの世に別れを言っているように見えました。
ここ数日間で急激に痩せたようで、体を触ると、骨が浮き出ているのがはっきりと分かったほどです。
見るからに弱っているごまちゃんを撫でながら、もしかしたらこの子に会えるのもこれが最後かも...と嫌な予感がしたのですが、まさかそれが現実になってしまうとは...
猫は死期を悟ると、ふさわしい死に場所を探してどこか遠くへ行ってしまうと聞きます。
長年世話になった僕と最後の別れができて、思い残すことなく旅立って行ったのかも知れません。
ごまちゃんは体内に猫風邪のウイルスを持っていたようで、これまで2回、酷い風邪の症状が出たことがあります。
特に3年ほど前の時は、このまま死んでしまうのではと覚悟したほど深刻な症状で、保護して病院に連れて行く寸前まで行ったのですが、奇跡的に数日間で回復してくれて、本当に涙が出るほど嬉しかったものです。
今回は風邪の症状ではなく、今となっては何の病気だったのかは分かりませんが、おそらく腎臓が悪かったのではないかと思っています。
ごまちゃんがいなくなって2週間が経ちましたが、この5年間、ほぼ毎日欠かさず会って可愛がってきただけに、あの子がいないことがとても信じられず、未だに現実が受け入れられません。
しばらくは立ち直れそうにないほどショックが大きく、在りし日の元気な姿を思い出しては涙が出てきます。
このショックが癒えるまで、まだまだ時間がかかりそうです。