漸くたどり着いた総合病院
診察予約日に総合病院に行き、A外科医の問診を受けた。画像や動画でチェック済みだったためもあって、ああやっとお会いできたという思いだ(無論、先生はそんなこと知る由もなし)。クリニックの先生からの紹介状、胃カメラ画像やPET、CT画像の入ったCD、専門病院から貰った診断書や血液検査、肺活量検査、心電図等の検査結果書類を渡す。「ダブるな」と先生。でしょ、でしょ、でしょー。「私もそう思っていました」と、余計な一言を言わずにはおれない。先生はCDの他は、数十枚ある紙書類のうち3枚(専門病院の最終診断書、生検の病理診断結果等)のみをコピーするよう看護師に頼み、残りの紙は取り立てて見ることもなく、速攻で返却してくれた。移動時間も含めたら数十時間に及ぶ私の時間と、移動費、ダブル検査に費やさずその時間働いていれば本来得られた収入(逸失利益)、胃カメラ検査以外の検査費用を含めたら、10万円は軽く超える私のお金が、数秒で無駄にゴミ箱行きだ。でしょ、でしょ、でしょー。絶対、そうなると思っていた。手術しない病院での血液検査、尿検査、肺活量検査、心電図検査等々、要らないと思うだろう、普通、素人だって。かくして、問診の後、改めて、手術に必要な肺活量検査と血液検査、を受けることになる。両病院で合計、13本の試験管に私の貴重な血が、半分は無駄に抜かれた。なぜか、専門病院の方が1本多い)しかしながら、公平に言うならば、4月下旬に行ったPET検査映像は、4月下旬時点の、癌は漿膜外側には出ていない、転移は無いということを証明するもので、初診での先生の手術に対する判断の役には立っていた。そして、(4月下旬以降、たいして進行していないだろうという可能性を闇雲に信じれば)、少なくとも、道草食っているうちに、癌細胞、漿膜ぶち破っているのではないかと恐れていた私の慰めにもなった。「もう聞いていると思うけれど、スキルス胃癌だね。この胃癌は境目が分からないから厄介で、手術しながらの判断になるけれど、幽門部から3分の2切除か、あるいは、4分の3か、あるいは全摘か。ただ、ミクロ単位で癌がばらまかれいているかもしれないから、手術がいついなるかで、先に抗がん剤でおさえるか、腹腔鏡でまずお腹の中の癌の状態を調べて、それから手術にするか」と説明しつつ、どこかに電話を掛けると、「手術、24日で取れたから、手術してしまおう」「1月末の胃カメラ検査での画像では、胃壁、こんな状態じゃなかったんですけど」「悪化してるね」「手術待つ間、進行しませんか? (胃壁を超えることが相当に心配であった)」「そんなこと言っても、手術、予定が入っているからね」と先生。PET画像を見ながら、「でも、運命はいっしょ」「ハハハ、運命は一緒ですが。はい、わかりました」漿膜、平滑のままでいて! がんちゃん、伏せ、しておいて!