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学生医療支援NGO~GRAPHIS~ メンバーの活動ブログ。
学生の力で新たなボランティアカルチャーを発信していきます!!

ども♪

プノンペンの事務所でHP作成中のともなりです!!

昨日はブログかけなくてごめんなさい><。
日本であまり寝てなかった+カンボジアの暑さに慣れていないせいで、昨日は、駿と別れて西口さんの家についた後はずっと寝ていました><

でも、日曜日だったし、休日だと思って良しとしてください笑。

昨日は朝10時に行動開始。
日曜日ということもあって、ちょっと遅めに設定してもらいました。
起きて外に行ったら、ピーターさんが玄関でJ-HEARTY(ラブチャリサークル)から頂いた支援物品(滅菌ガーゼ等)と大塚製薬様から頂いたOS-1ゼリーの仕分け作業を行っていました。
GHCにもって行く分と、プノンペンにおいておく分ね。
救急患者さんの倒れた場所によって、どちらから出動するか決まるので、両方に物品を置いておかなければいけないのです。

自分のお腹が全部隠れるくらいのサイズの滅菌ガーゼもあって、こんな大きいの何に使うの?って思ってピーターさんに聞いたら、腹部に金属が刺さったりして損傷部位がきわめて大きい時に重宝するそうです。

たったそれだけのことだけど、それをイメージできなかった僕は、まだまだ救急医療の現場を理解していないんだなと思いました。

そのあと朝食を食べました。シリアルが3種類並べられてて、ピーターさんの息子さん(日本語話せる)に、「どれがオススメ?」って聞いたら、「Honey Comb !!」って言われたので、ハチの巣型のそれを食べることに。
ちょうどいい甘みがちょうどよかったぁぁぁ!!笑

で、ちょっと部屋でごろごろして、そのあとお昼を食べながらピーターさんと西口さんとお話ししていたとき、リアルタイムで患者さんの様態の変化の電話がGHCからピーターさんに入り、その患者さんのことを詳しく聞かせていただいたので、書ける範囲で書きたいと思います。

患者さんは、30歳くらいの方で、ある日サッカーをしていてヘディングをしたところ、急に倒れ、カルメット病院に搬送されました。
カルメット病院で治療を受けた後は、(治療費の問題で)GHCに搬送され、入院していたとのこと。
その患者さんの病因を書く前に豆知識。

カンボジアでは、「医者はしっかり見てくれない」というイメージが一般の方にはあるらしく(実際に過去にそういう医者に診察されたことなどがトラウマとなっていたりするケースもある)
自分の症状を誇張して医者に言い、医者はその訴えよりも低いレベルの治療をするだろうから、自分にちょうどいい治療が受けられるといった考え方が一般的にあるようです。
そういう考え方を患者さんや患者さんの家族がするのをGHCのスタッフはわかっているから、患者さんの訴えも聞くけれども、あくまで客観的に冷静に症状を判断して治療にあたるそうです。
また、よく患者さんが医者の知り合いだったりすると、知り合いなんだからより高い効果の治療をしてくれ、より効果が高い薬をくれと言って来たりするそうですが、それも聞きません。

なぜなら、実際に必要な治療以上の治療をしてしまうと、たとえば、強すぎる薬を与えてしまうと、それは患者さんにとってむしろ害となってしまうから。
それに、GHCは患者さんみんなを平等にとらえているからです。
命の価値に違いは優劣はないから。

だけれども、そのポリシーは患者さんやその家族には理解され難く、時には「私を見捨てた」と感じる患者さんも少なくないそうです。
信頼関係の問題。
一朝一夕には解決できない、難しい問題です。


さて、さきほどの患者さんについてですが、小さいころ変な薬?(僕も詳しくはよくわかりません)を飲まされていたようで、そのせいで、脳の血管構造が異常な状態になっていたとのこと。
正常な人なら、脳の血管は脳の内側にあります。しかし、この患者さんは、小さいころから脳の表面に血管が露出していたそうです。そのせいで、頭部を強く刺激されると血管から出血し、脳に血液が充満するとのこと。
ピーターさん曰く、ここまで生きてこれたことが奇跡だといっていました。

カンボジアでは治す技術はなく、海外に運ばなかればいけないのですが、でも救急車等で長い道のりをたどっているうちに、少しでも頭部をどこかにぶつけたら終わりです。
とにかく絶対安静。
もちろんGHCでも治せない。

正直、今はなすすべがないそうです。

そういう理由で、今は車でGHCから連れ出すことはしないと家族に説明しても、また「見捨てた」と反論されるつらい状況。
もちろん、患者さんとその家族だって辛いです。

でも、今は何もできない。。。。。。


正直、カンボジアに来てから2日で、こんな厳しい救急医療の現実に直面するとは思っていませんでした。
確かに、いつかはそういう話も出てくるんだろうなとは思っていました。
ただ、あまりに突然すぎて何も言葉が出なかった。
別にその患者さんを見たことがあったわけでもなんでもないのに、すっごく悲しくなった。

多分、それはピーターさんが深刻そうに電話で話していたのを見ていたからです。
彼の声はいつも小さくて、正直聞き取りづらい時もあります。
けれど、その声がいつもより大きくなって、表情も険しくなっていました。
そして語られた患者さんの様態。

最後にピーターさんが言った「There is nothing we can do」を聞いた瞬間、僕と駿は顔を見合わせてしまいました。
「これが現実か」
二人とも、そう思っていました。


こういう現実を突きつけられて、今までの僕だったら「自分には何もできない」「自分は無力だ」と思い、「でもこの現実を伝えることなら僕にもできる。」と結論して終わっていたような気がします。

それは、ストーリーとしては一種の美しさがあるかもしれない。

一度は絶望したけれど、その中に光がみえて、そこからまた歩き出す。。。

そういったストーリーは美しくて、聞いている人を感動させる。
でも、僕は問いたい。

「その行動で、いつになったら現状は改善されるのか。」
「その伝える活動を通して、どれだけの現地に結果がもたらされたのか」


たしかに、伝えることは必要です。
多くの人が集まればそれだけ確実で効果の高い支援につながるから。

しかし、問題は「時間」です。

いつになったらそうなるの?

現地では日々刻々と患者さんの様態が変化しています。
いつまた新たな患者さんが運び込まれるかもわかりません。

「伝える」という行為は、ある意味、現状に積極的にコミットしようとすることへの「逃げ」とも言えると、僕は思います。
「伝えるには現地のことを知る必要があるから、そんなことはない。むしろ現実を知ろうとしている」
という反論もあると思う。

確かに、「本当に」伝えようとするなら、そうでなければならない。

けれど、(もちろん僕を含め)いったいどれだけの人が本当に本気で伝えようとしていますか?

どれだけの人がマジでガチで伝えることに力を注いでいますか?


僕は、往々にして、発信者が伝えることの目標地点を低く設定する傾向があるように思います。
「なにかかわいそうな人の話をそれっぽく話せばいいだろう」

そういった「甘い」考えの人が多い気がします。
もちろん、本当に真剣に発信を行ってらっしゃる方もいると思うので、一概には言えませんが。


つまり、何が言いたいかというと、
自分には(現場では)何もできない→伝えよう

という思考回路だと、やはり現地のことを知ろうとする姿勢が弱くなってしまうということです。理由は、ハードルを低く設定するから。

一方、
自分には(現場では)何もできない→本当にそうだろうか→現場でできることを考えよう

という思考回路をたどる人は、現場を本当にしっかりみないと自分のできることが全く見つからないために、自分に課すハードルが元から高くなります。
そして結果的に現場をよく観察し、よりリアルな発信もできるようになります。


現地では時間がありません。

個人の「ここまででいいかな」という甘い考え・妥協は結果的に多くの人の命を奪いかねません。

仮にこの発信者が学生だったとしたら、
なおさら時間がないのですから、なおさら精を出さなければなりません。
4年間は、時間があるようで意外とあっという間なのですから。
そして、学生のときは精を尽くしていたとしても、社会人になったらその時の汗と涙も、日常の忙しさで消し去られてしまうこともあるのですから。


本当に現地のためを思っているなら、決して現状から逃げてはいけない。
勝手なイメージを作り出してはいけない。

しっかりと現状をその目に焼き付けて、自分がその場でできること、帰ってからできることを入念に考え、確実に実行しなければいけない。


そうでないと、どんなに「スタディツアー」と銘打とうと、結局は「観光旅行」にちょっと毛が生えたレベルを抜け出せません。


プロセス・方法論のいろいろはあれど、
「現地がどれだけ改善されたか」
これが全てです。

この結果が貪欲に求められない限り、その支援は自己満足な支援であると僕は思う。


何か、だれに向けて言っているのかよくわからない文章になってしまいました。

9割くらいは自分にむけて書いています笑。

残りの9%くらいはGRAPHIS現役生に。
1%くらいは同世代の大学生に、かな。


最後に。

僕は今回、マジで「伝える」ためにここへ来ました。

それは、結果を求められた伝播。
正直、いろいろな人からの注目はあると思います。
だから中途半端なことは許されない。
自分の作るハードルなんて、どうでもいいんです。

ただ、周りからの厳しい目が必要なんです。

だから、これからのレポートについて、どうか「頑張って!」といった趣旨だけのコメントではなくて、記事の内容に突っ込んだコメントをお願いします。

時には厳しく、僕たちの甘さを指摘していただいて構いません。
というか、そのほうが助かります。

そうしないと、今回の滞在が本当にもったいなくなってしまうので。

僕もBESTを尽くしますが、
それを温かく、時に厳しく「監査」してくだされば幸いです。

長くなってすみません。

では、明日もよろしくお願いします。



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会計 須永智成