◇離婚について | ちいさな行政書士事務所から

ちいさな行政書士事務所から

登録一年目の新米行政書士が、
ちいさな事務所を開きました。
さて、今日はどんなことが待っているのかな?

おはようございます。


今日の空は暗いですね…。

イマイチ明るい気分にはなりにくいですが、

こういう時こそ、

落ち着いて物事を片付けられる時かもしれません。



今週末は離婚業務のセミナーに、

出させていただく予定です。



離婚をメインの業務にしたいと言われる書士さんは、

相続関係と並んで、比較的多い印象を受けます。


そんな中で、後発の私が、

離婚を専門にしても需要は少ないのかな、

という気がします。


でも、専門にするかどうかはともかく、

まず、業務についてはちゃんと学んでおきたい。



それには2つの理由があります。


一つには身の周りで、離婚が、

何組か出て来ていること。


ここ数年、友人や親戚で離婚される方が、

ちらほら出て来ています。


専門的な知識があれば、

何か助けになれることも、

あったのではないかと思います…。




もう一つは、

私自身の体験です。


少し長くなりますが、

この際、自分なりに離婚について考えを、

まとめておきたいと思います。



私は離婚届けを出したことがあります。


と言っても、私自身が結婚する前のことで、

出したのは両親の離婚届けです。



どんないきさつかは省きますが、

私の子供時代から、家の中は、

ゴタゴタが絶えませんでした。


母と二人で、母の実家に帰ったり、

家を出てアパートを借りて、

新しい暮らしを始めたようとしたことも、

一度や二度ではありません。



でも必ず父がやって来て、

数か月で戻ることになってしまうのです。


ようやく脱出に成功したのは、

私が成人してからです。


父はなかなか諦めませんでしたが、

母も私も、

もう戻るまいとかたく決めていました。


だから、私は父に、

「もうきちんと別れて下さい」と言いました。


そして父と一緒に、離婚届を出しに行きました。

(もちろん母も同意の上です。

何故二人で行ったのか、その辺の細かいことが、

ちょっと抜けています…。思い出したくないことかも?)



その時は全く悲しくありませんでした。


やっと子供時代からの、

苦しい日々にピリオドが打てた、という思いで、

本当の自分を取り戻すスタートになりました。




離婚は不幸だと見る人もいますが、

一緒にいることの方が、

不幸を長引かせ、心の傷を深くすることもあります。


離婚の話が出た時に、

元のさやに戻ることが良い場合もあれば、

悪い場合もあると思います。



母は看護師だったため、

生活に困ることはありませんでしたが、

出たり入ったりの繰り返しで、

本当に無駄が多かったと思います。


早いうちに別れられていたら、

家一軒建ってたかもね。

と今は冗談で言いますが…。


一番損失が大きかったのは心の傷だと思います。



母の心の傷はもちろんですが、

落ち着かない家庭生活の中で

子供である私の心にも、深い傷が残り、


トラウマを癒すために、

もがいていた時期が長くありました。


もっと早く別れていれば、

傷が癒えるまで短くて済んだかも…。



などという思いも無きにしも非ずです。




離婚と一言で言っても、

色んな事情を抱えたご家庭があり、

100組あれば100通りの形があると思います。


そこで判断を誤ると、

取り返しのつかない一生の損失になり得ます。



もちろん、最終的な判断は、

ご本人たちがされることですが、


行政書士として手続きにかかわる際にも、

その責任は重いのではないかと思います。


あとあと喜んでいただける、

質の良いお仕事のためには、

通り一遍の知識や方法論ではなくて、

深い知性や思いやりが必要になって来る、

そんな気がします。



厳粛な思いを持って、

業務の学びに臨みたいと思います。



長くなってしまいました。

もう、おはようございます ではないですね(笑)。


最後までお読み下さった方、どうもありがとうございます。


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