ブルーピリオド
「マンガ大賞2020」を受賞し、アニメ化もされた
山口つばさの漫画を実写映画化したものです。
充実した日々の一方でむなしさも抱える高校生が、
一枚の絵をきっかけに美術の面白さに目覚め、
国内最難関の美術大学を目指して奮闘する。
面白かったです。
人生の転機というものは突然訪れます。
目標のない人生はつまらないものです。
充実感を得るのって、実は簡単なことではありません。
あと、好きなことをやっている時が一番充実しているなんて、
よく言います。
だけど、人によっては、何が好きかさえ分からない人も
実は少なくないと思う。
案外とそんなものなのです。
主人公は、ある絵との出会いをキッカケに、目覚めます。
才能があるかどうかも分からないけど、
ひたすら努力を積み重ねます。
そういうことですよね。
頑張ってやれるかどうか。
結果は必ずしも付いてくるとは限らないけど、
一生懸命に打ち込んで、やることにも意味はある。
先日の高校野球の夏の選手権大会の選手宣誓で、
智弁和歌山高校の辻旭陽主将の言葉の中に、
こんな台詞がありました。
「努力したとしても、報われるとは限らない。
しかし、努力しなければ報われることはない」
これは、イチローさんの言葉を借りて、
自分の思いを乗せて発せられた宣誓だそうです。
本当にその通りだと思います。
本作を見て、その選手宣誓を思いました。
もちろん、選手宣誓も、本作も、両方、泣かせていただきました!!笑
空気を読んでソツなく生きてきた高校生の矢口八虎だったが、
どこか満たされない気持ちを抱えていた。
そんな時、美術の授業で出された課題をきっかけに、
絵を描くことに興味を持つようになる。
そのまま美術にのめり込んでいった八虎は、
最難関の美術大学“東京藝術大学”を目指すことを決意する。
そして美術部や予備校で才能あふれるライバルたちと出会い、
切磋琢磨しながら、情熱だけを武器に過酷な挑戦に
突き進んでいくのだったが・・・。
こんなお話です。
出演は、眞栄田郷敦、高橋文哉、板垣李光人、桜田ひより、
中島セナ、秋谷郁甫、兵頭功海、三浦誠己、やす(ずん)、
石田ひかり、江口のりこ、薬師丸ひろ子等。
主人公の矢口八虎を演じたのは、眞栄田郷敦です。
やりたいことを模索して悩む高校生を上手く演じていました。
そして、やっぱり、めっちゃ、カッコいいです!
ベテランの女優陣が、しっかりと脇を固めていました。
石田ひかりさん、江口のりこさん、そして薬師丸ひろ子さん。
それぞれ立場は違えど、主人公を支える姿が皆さんとても印象的でした。
MY評価: ☆4 (☆5で満点)